男子ゴルフ、中島啓太がオーガスタでの雪辱へ飛躍誓う「そこじゃないと晴らせない。必ずリベンジ」今季国内初戦へ


世界アマチュアランク1位の中島啓太は26日の指定練習ラウンド後に意気込みを明かした

世界アマチュアランク1位の中島啓太は26日の指定練習ラウンド後に意気込みを明かした

◆日本男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 指定練習日(26日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)

 世界アマチュアランク1位の中島啓太(日体大4年)が、練習ラウンド後に取材対応し、今季国内初戦に向けた意気込みなどを明かした。昨年9月のパナソニック・オープンで史上5人目のアマ優勝を果たした新鋭は、国内ツアーは同12月の日本シリーズJTカップ(15位)以来となる。

 中島は2週前のメジャー、マスターズ(米国)に出場し、7オーバー64位で予選落ち。「悔しい思いの方が強い」と厳しい表情を見せつつも、収穫も口にした。「向こうへ行ってコースの性格だったりというのは視野が広がって、いろんなところを見えるようになったし、いろんなところを使えるようになったのは武器になったかなと思う。いい経験になった」。グリーン回りやセカンドを打つ場所など、以前よりも視点が増えたことに手応えをにじませた。

 15日の帰国後は隔離期間を経て、17日から練習を再開。「状態はそんなに悪くないし、ゴルフも体もしっかり整えてできているので、いい感じだと思う」と体調面に不安はない。今年1月のソニーオープン(米国)後からは「ケガが多いのが弱点なので、ケガをしないスイング作り」を目指して新フォームに取り組み、現在も継続中。「ようやく、素振りや練習場ではできるようになってきた。あとはコースで傾斜のあるところではまだまだできなくて、半分くらいかな」と進化の過程にあることを明かした。

 昨年のこの大会は12オーバー99位で予選落ちしており、「本当に難しい」と印象を伝えた。それでも「このコースを攻略したいという、楽しみがある。アンダーパーで回るのは、今の段階では難しいと思っているけど、できるだけバーディーチャンスを増やして、耐えながらできれば。順位とかは気にしていないけど、とにかく自分のゴルフをして難コースを攻略したい」と目を輝かせた。

 今年はこの後、ダイヤモンドカップに出場予定で、その先には全米オープン(6月)、全英オープン(7月)のメジャーが控える。まだ21歳の新鋭は、大きな士気に燃えている胸中も告白。「もちろん、メジャーも全部頑張りたいし、ローアマの目標もある。ただ、やっぱりオーガスタで感じた悔しい思いは、そこじゃないと晴らせない。来年必ず、リベンジできるようにそこを見据えて頑張りたい」と1年後の雪辱まで成長を重ねることを強く誓った。

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