上田桃子が最多50度目のメジャー挑戦での初制覇へ「バチバチ優勝は意識して最大限の準備を」


練習ラウンド中に笑顔を見せる上田桃子(カメラ・今西 淳)

練習ラウンド中に笑顔を見せる上田桃子(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 練習日(3日、茨城・茨城GC西C=6680ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 ツアー通算17勝で、悲願のメジャー初制覇に挑む上田桃子(ZOZO)が3日、会場で練習後に会見し、今季メジャー初戦へ強い思いを口にした。

 上田は1988年のツアー制施行後、01年の日本女子オープンでメジャー出場42試合目で制した島袋美幸を超える最多の出場50戦目での初制覇を目指す。「50回と聞いてびっくり。改めて自分への挑戦」と位置づけた。その上で「バチバチ優勝は意識している。(開幕前日の)プロアマの日までは、それを達成するには何が必要かを考えながら最大限の準備していきたい」。05年のプロ転向後、07年には賞金女王にも輝いている実力者だが、まだ達成していない目標へ気持ちを高めた。

 この日は午前7時57分に10番から9ホールの練習ラウンドを行った。同10時過ぎに終え、当初は正午頃に練習を切り上げてトレーニングに移行する予定だったが、練習を約2時間延長。「100ヤード以内の距離感で、より感覚をすり合わせたかった。(グリーン回りやパッティングも長く調整し)最後は大事になるところなので」と本番へ入念な準備を行った。

 今年は18年大会以来、3年ぶりに西Cで開催。西Cでは11年に単独首位でスタートした最終日に、10番までに4つのボギーで優勝を逃し、4位で終えている。ただ、母の日だったその日。18番では母・八重子さんの姿が見えると、当時のキャディーの「お母さんにささげる一打を打とうよ」との一言に燃えてショットで「ビタッと」つけて意地のバーディー。「母の日だと思っていいショットが打てたな。優勝を意識したけどダメだったな…気持ちがいっぱい詰まっているのが西Cだと思う」。今年も最終日が母の日で気合が入る。

 それから11年の年月がたった。まだ手にしていない「メジャーの頂点」への思いは強まった。「(当時は)別にメジャーで勝ったからってとそこに向き合わない弱さもあった。女子ツアーは恵まれているので日々の1試合を大事にしているからこそ、なんでメジャーだけを…という思いもあった。でもだからこそよりメジャーを勝った時に違った素晴らしさを感じることができると思う。私はまだそれが分からないので早く勝ってそこを分かったらいいな」。上田が節目の50度目のメジャーでの悲願達成へ思いをぶつける。

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