西郷真央、初メジャー制覇&最速シーズン獲得賞金1億円へ「どれだけパーを拾えるか」


プロアマ戦に出場して笑顔を見せる西郷真央(カメラ・今西 淳)

プロアマ戦に出場して笑顔を見せる西郷真央(カメラ・今西 淳)

 女子プロゴルフツアーの今季メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップは5日から4日間、茨城GC西C(6680ヤード、パー72)で3年ぶりに観客を入れて行われる。今季7戦4勝の西郷真央(20)=島津製作所=は4日、師匠の尾崎将司(75)から目標として課された初メジャータイトル獲得へ「勝ちたい試合の一つ」と気合を入れた。勝てばツアー史上最速となる8戦目でシーズン獲得賞金1億円を突破する。

 昨年大会のリベンジの思いとともに、好調な西郷は笑顔でプロアマ戦を回った。「メジャーで難易度が高いので、しっかりフェアウェーを捉えたい。4日間、どれだけパーを拾えるかが大事」と、表情を引き締めた。

 3打差2位で迎えた最終日に75と崩れ、10位に終わった昨年(同GC東C)の苦い経験をバネに「すごく悔しかった。結果にとらわれすぎていたので(今年は)やるべきことに集中したい」と誓った。今季4勝の快進撃に「オフに小技を練習した成果が出ている」と成長を実感。優勝すれば8戦目でのシーズン獲得賞金1億円の最速記録達成となる。

 今季は優勝を報告した際に、師匠のジャンボから「メジャー優勝、頑張れよ」とハッパをかけられてきた。男子メジャー最多20勝を誇るレジェンドからの激励に「私自身も勝ちたい試合の一つ」。前週のパナソニックオープン優勝はまだ報告できておらず「優勝して報告に行けたらいい。(メジャー制覇を)どれだけ早くクリアできるか」と、気持ちを高めた。

 6月には自身初の海外メジャー、全米女子オープン(2~5日)に加え、この日までに全米女子プロ選手権(23~26日)にも世界ランク(20位)上位者の資格でエントリーを済ませたことも分かった。「(海外メジャーに)挑戦したい気持ちは強い」との言葉通り、国内メジャー初タイトルを手に、最高峰の舞台に乗り込みたいところだ。

 今週はドライバーのロフト角を微調整して臨むことを示唆。「若干、勢いが出る球を打てるかな」と描いた。4月に2試合を休んだ首痛も「大丈夫です」と不安はない。心身ともに充実する20歳が今大会も主役を演じる。(岩原 正幸)

 ◆西郷が優勝すれば達成する記録

 ▽シーズン獲得賞金1億円突破の最速記録 優勝賞金2400万円を加え8試合で大台到達なら、18年鈴木愛の11試合を更新してツアー最速。

 ▽歴代2位の大会年少優勝記録 20歳212日でVなら、19年大会の渋野日向子(20歳178日)に次ぐ2番目の若さ。

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