◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(8日、茨城・茨城GC西C=6680ヤード、パー72、報知新聞社後援)
ツアー通算2勝の青木瀬令奈(せれな)が通算9アンダーでメジャー初制覇に届かなかった。6打差2位から「バリバリ(優勝を)意識」して逆転Vを誓って出て、7バーディー、3ボギーの68と伸ばしたが、優勝した山下美夢有に3打届かず2位だった。
メジャー自己最高成績にも収穫よりも悔しさの方がにじむ。「やっぱり悔しいですね、一番は。この大会で優勝したかったです。親友の(成田)美寿々も優勝していたし、先輩の茂木宏美さんも優勝していたし、私もこの優勝者の写真の中に並びたかったなって…」。
前半は果敢にスコアを伸ばし、首位の山下を懸命に追った。1番でバーディー発進すると、5番では3打目をピン右手前1メートル弱につけるショットバーディー。7番で下りのパットを決めきり、8番では約4メートルを沈めて連続バーディーを奪い、4打差まで詰めてガッツポーズを決めた。だが、後半は11番でボギーの後、12番のバーディーで取り返したが、13番で再びボギー。追いかける立場にありながら伸ばし切れなかった。
「(スタート前は)差があったので、もうやるしかないと覚悟ができた。行けても、行けなかったとしてもちょっと揺るがしたいな。いい勝負したいなと思っていた。やっぱり5打も6打も差があると、相手が安心してプレーしちゃうし、見ている皆さんも、もうちょっと面白い展開にしてほしいよなって。そこで私がいければなと思っていて。前半は予定通り3つ伸ばせたけど、後半はショットが乱れてしまった」。
ただ、2015年に4位に入り「人生を変えてくれた試合」と思い入れの強い大会で自己最高2位。6日の第2ラウンドは距離の長いコースで、さらに難しいセッティングの中、ベストスコア68で回った。「近いうちに優勝できるんじゃないかと“希望”が持てました。いい経験になったので、次は優勝できるように頑張ります」と29歳はリベンジを誓った。