松山英樹、最後までショットの修正できず「アイアンの縦の距離が合わない」自己ワースト60位に沈む


◆米男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米プロ選手権 最終日(22日、米オクラホマ州サザンヒルズCC=7556ヤード、パー70)

 松山英樹(30)=LEXUS=は4バーディー、7ボギーの73と伸ばせず。メジャー自身初の4日間オーバーパーで通算9オーバーの大会自己ワースト60位で終えた。星野陸也(26)=興和=も76と崩れて60位。7位から出たジャスティン・トーマス(29)=米国=がベストスコア67で回り、5アンダーで並んだウィル・ザラトリス(25)=米国=との3ホールのプレーオフ(PO)を制して優勝。大会最多に並ぶ7打差の大逆転劇で、17年に続くメジャー2勝目を挙げた。

 世界屈指の精度を誇るアイアンショットは、最後まで影を潜めた。10度目の出場で松山は大会自己最悪の60位に沈んだ。4日間のパーオン率は54・17%の全体70位で、メジャー2勝目は遠かった。「結果が伴わなかったですし、良くなるきっかけも見つからずに終わってしまった。悔しい」と険しい表情で振り返った。

 最難関ホールの2番で3メートル弱のバーディーパットを沈め、上々のスタート。だが、ショットの不安定さは修正できないまま。6番の第1打に続き、7番の2打目もバンカーに入れて連続ボギー。14番で再びアイアンでの第1打を左に曲げると、クラブをたたきつけた。首痛の影響もあり「アイアンの縦の距離が合わない」と悔しさをにじませた。

 14年に米ツアー初優勝したメモリアル・トーナメント(6月2日開幕)を経て、16日開幕の全米オープンに臨む。「良いショットが打てるように、しっかりと準備してやっていければ」とメジャー2勝目へ向けて出直しを誓った。

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