星野陸也、自宅とコース往復し自身初の地元V&メジャー制覇王手…おかゆ3食母に感謝


18番、バーディーを決めてガッツポーズの星野陸也(カメラ・小林 泰斗)

18番、バーディーを決めてガッツポーズの星野陸也(カメラ・小林 泰斗)

◆日本男子プロゴルフツアー メジャー初戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 第3日(4日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71)

 第2ラウンド(R)の残りと第3Rを行い、通算5勝で地元・笠間市出身の星野陸也(26)=興和=が、“地の利”をフル活用して21ホールの長丁場で2打差の単独首位へ浮上した。3打差6位で出た第3Rは1イーグル、5バーディー、1ボギーの65をマーク。通算11アンダーで自身初の地元V&メジャー制覇に王手をかけた。68で回った尾崎慶輔(31)=平川CC=が13番でホールインワンを達成し、超異例の高額懸賞の1800万円相当の高級車BMWを獲得した。

 星野が“自宅通勤”の強みを生かし、ムービングサタデーの主役となった。2番パー5でグリーン横10ヤードのラフからのウェッジでの3打目。「強めに入ったのが、ピンに当たって入ってくれたラッキーイーグル」で勢いに乗った。好ショットを連発して9番で2メートルを沈めるバーディーで首位に並ぶと、11番で2・5メートル、18番で3メートルを決めて伸ばして後続に2打差をつけた。

 この日午前4時に起床し、おかゆを食べてコース入り。日没順延された第2Rの3ホールをプレー後、コースから車で10分の笠間市内の自宅へ。おかゆを食べて仮眠し、第3Rスタート1時間半前におかゆを食べてコース入り。5月末の全米プロ選手権などの米国遠征で「おなかの調子が良くなくて。今日は3回、朝食を食べましたね」と手料理で支えてくれた母に感謝した。

 首位で迎える最終日最終組は5度目。過去4勝で勝率100%だ。最終日は両親もそろって観戦に来る予定で「地元で優勝したい」。メジャー制覇で最高の恩返しを届ける。(榎本 友一)

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