２位タイとなりグリーン上で笑顔でグータッチする岩井千怜（カメラ・小泉 洋樹）
◆女子プロゴルフツアー リシャール・ミル ヨネックスレディス 最終日（５４日、新潟・ヨネックスＣＣ＝６４７５ヤード、パー７２）
初日から首位の稲見萌寧（Ｒａｋｕｔｅｎ）が７１で回り、通算７アンダーで完全優勝を果たした。昨年１１月の伊藤園レディス以来、今季初優勝、通算１１勝目を挙げた。
２打差の２位は、１９歳のルーキー岩井千怜（ホンダ）と３６歳のベテラン藤田さいき（チェリーゴルフ）だった。
自身初の最終日最終組でプレーした岩井千怜は前半３９と苦戦。ハーフターンした時点で２位から１３位まで急降下。１０番でもボギーをたたいたが、そこから驚異的なカムバックを見せた。１１番から怒とうの５連続バーディーで２位まで順位を戻した。「前半も緊張はありませんでした。スコアを落としたのは攻めた結果なので失敗とは思っていませんでした。５連続バーディーは楽しかったですね」と笑顔で話した。これまでの自己最高位だった２６位（今年４月のパナソニックレディース）を大きく超えた。
岩井千怜は１５番だけのスコアで争う特別賞でトップになり、特別賞金５００万円を獲得。「それは知らなかったです。ラッキーが大きいですね」と笑った。ベストルーキー賞の特別賞金３０万円も獲得。本賞金の７１１万円を含めて今週だけで計１２４１万円も手にした。
双子の姉の岩井明愛（ホンダ）も１０位と健闘。ハーフターンした時点では明愛の方が上位だった。「（明愛は）すごいな、と思った」。１８番で待っていた明愛の顔を見た千怜は「やっぱりホッとしました。ずっと一緒にやってきたので」と目を潤ませた。岩井ツインズは今後も共にツアーを戦う。