◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス プロアマ(8日、兵庫・六甲国際GC=6527ヤード、パー72)
前週のリシャールミル・ヨネックスレディスで今季初優勝を飾った、稲見萌寧(Rakuten)がプロアマ戦後に会見に出席。復調ムードの昨季賞金女王が、2週連続Vへ意気込みを明かした。
昨季9勝と圧倒した女王は、今季は多忙なオフや腰痛の影響などで仕上がりに不安を残したまま開幕を迎えた。そのため、序盤の7戦は2度の予選落ち、棄権も1度と苦しんだが、ここ7戦で3位以内が4度と復調。14戦目で今季初の頂点を奪った。稲見は「去年は前半で勝てたのがあって、今季はなかなか勝てないと(周囲に)言われていたし、自分もそう思っていたが、マヒっちゃってただけかと冷静に考えて思った」と笑わせつつ、「でも、早くても遅くても、年に1回勝ちたいという目標を立てているので、前半で勝てて良かった」と安どの表情をにじませた。
「まだ絶好調と感じた試合は少ない」と完調手前の様子だが、「最低限のラインの調子が、ちょっと上がっているかとは思う」と着実に上昇している実感はある。昨年のこの大会では、そこまで4戦4勝だった最終日単独トップで迎え、5戦目にして初の逆転負け。「(賞金女王を獲得して)最終的にいい結果で終わったので、今は笑い話っぽく言えるけど、ちょっと引きずって苦しんだ部分はあるちょっと自信を失った」と当時の心境を明かした。
ただ、先週のツアーで堂々の逃げ切りVを果たして「嫌なイメージをなくせたかなと思う」と笑顔も。2週連続優勝に向けて「優勝した次の週は予選を通過して、上位勢でラウンドしたいというのがすごくある。去年がどうというよりも、毎週毎週、優勝争いをしたい気持ちで戦っていきたい」。ここからギアを上げて、完全復活へとつなげる意欲だ。