宮里優作、ぶっつけ本番で首位発進…腰痛で練習ラウンド回避


9番、ノーボキーの9アンダーでホールアウトし、笑顔を見せる宮里優作(カメラ・豊田 秀一)

9番、ノーボキーの9アンダーでホールアウトし、笑顔を見せる宮里優作(カメラ・豊田 秀一)

◆日本男子プロゴルフツアー ASO飯塚チャレンジド 第1日(9日、福岡・麻生飯塚GC=6809ヤード、パー72)

 2017年賞金王の宮里優作(41)=フリー=が、「けがの功名」で新規大会で今季初の首位発進を決めた。前週からの腰痛の影響で、大会前の練習ラウンドなしのぶっつけ本番でのプレーも、パットが好調で1イーグル、7バーディー、ボギーなしの63。ツアー1勝の池村寛世(26)=ディライトワークス=とともに、9アンダーの首位に並んだ。大槻智春(32)=真清創設=が1973年のツアー制施行後7人目で最多に並ぶ3イーグルをマークし、2打差の3位につけた。

 腰痛に悩む実力者がグリーン上で活路を見いだした。宮里は新規大会初日を首位に並んで終えると「どうしちゃったんだろう、と思って回っていました。(腰が)張っちゃっているので怖々。けがの功名じゃないですけど、6割くらいで振っている感じが曲がらずにいい」と笑った。長尺パターを巧みに操り、計27パット。「良いのが結構、決まってくれた。グリーンを知らない方がいいのかもしれないです」と苦笑した。

 前週は第2Rスタート前に腰痛で棄権。今週は火曜日から会場入りし、ショット、パットの練習だけで調整してきた。代わりに神田七保海キャディー(31)が事前にチェック。「今日はキャディーの言う通りにしか打たなかった」と、信頼を寄せる相棒とのコンビで昨年11月以来のボギーなしラウンドだ。

 今年2月のオフに持病の腰痛を発症。5月に再発し、前週も「ぎっくり腰」となった。それでも、愛知県内の自宅でパター練習をこっそり行うと「パパ、ダメだよ、腰痛いのに」と子供たちに見つかり注意を受けたという。「明日は頑張って予選を通ろうと思っています。5連チャンで落ちているので、とにかく4日間やれたらいい」と宮里。無欲に17年12月以来の8勝目へと迫る。(榎本 友一)

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