小祝さくら、“舌好調”でワールド全開「定食屋やってみたい」6アンダー予選突破濃厚


小祝さくらは13番ホールへ移動する(カメラ・岩田 大補)

小祝さくらは13番ホールへ移動する(カメラ・岩田 大補)

◆女子プロゴルフツアー ▽宮里藍サントリーレディス 第2日(10日、兵庫・六甲国際GC=6527ヤード、パー72)

 4差10位から出た、小祝さくら(ニトリ)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算6アンダーとしてホールアウトした。後半組がプレーを終えていないが、前半組終了時点で首位と1差の好位置につけた。

 10番スタートの小祝は、12番で10メートルのパットを決め、この日最初のバーディー奪取。前半を1アンダーで折り返すと後半は2番で4メートル、5番で3メートルを沈めて、さらに2つスコアを伸ばして終えた。小祝は「ティーショットが昨日より安定していたし、パットも2回くらい短いバーディーチャンスとパーパットを外したけど、それ以外はいい感じだった」と充実の表情だった。

 前週の海外メジャー、全米女子オープンでは日本勢最高の20位と奮闘した。今季初勝利を飾った、渡米前週のリゾートトラストレディスに続き、今週も帰国直後の強行軍で出場を続けているが、「意外と調子は悪くなくて、今後も少しずつ良くなっていくと思う」とタフぶりを見せつけた。

 会見でも“舌好調”だ。前日のラウンド後は、会場近くにある、なじみの定食屋に足を運び、ポテトチーズハンバーグと野菜炒めに舌鼓。「本当にすごくおいしくて、こういう定食屋がやってみたいなと思えるくらいおいしかった」。報道陣の笑いが包む中、本人は本気の様子で「皆に(料理を)できなさそうと思われるけど、普通にやれる。小、中、高と北海道にいた頃はずっと、ご飯を作っていた」と自慢げ。最も作ったのは「豚肉しか使わない」というこだわりのカレーで、「毎週作っていた。作りすぎて、いっとき嫌いになりました」と爆笑を誘った。

 さらには、「昔から、いろいろ夢がありました」と告白し、その一つが「レジの店員さん」。実際、高校時代にはアルバイトで経験もしたそうだが、「やったら、思っていたのと違って…」とはにかんだ。

 そんな小祝だが、今では押しも押されもせぬ、女子ゴルフのトッププロの1人。国内2連勝でのツアー8勝目に向けては、「残り2日ある。ティーショットが安定していれば、いい流れを作れると思うので、集中してやりたい」と少しだけ、表情を引き締めた。

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