ツアー２勝目を挙げ、優勝カップを掲げる池村寛世（カメラ・豊田 秀一）
◆日本男子プロゴルフツアー ＡＳＯ飯塚チャレンジド 最終日（１２日、福岡・麻生飯塚ＧＣ＝６８０９ヤード、パー７２）
単独首位で出た池村寛世（ともよ、ディライトワークス）が１イーグル、５バーディー、３ボギーの６８で通算２３アンダーに伸ばし、完全優勝でツアー２勝目を飾った。
池村は３番パー５のイーグルなど、前半に５つ伸ばした。後半は１３、１６番のボギーなど苦しんだが、１７番パー５で５アイアンの第２打を１０メートルに２オンさせてバーディーを奪い、６８で１打差逃げ切った。
優勝会見では「後半苦しかった。パッティングが決まらなくて…」と冷や汗の２勝目を振り返った。流れを変えた１７番では「ティーショットが真っすぐ行ってガッツポーズが出ました」。最終１８番のパーパットは１・５メートル。「しんどかった。プレーオフに行ったらやばいな、と思っていた」というが、「（決めた瞬間）本当に疲れたとしか思わなかった」と笑った。
初優勝した昨年１０月も、時松隆光、大西魁斗と同組だった。「初優勝した時のペアリングは覚えているので、何か感じた。回りやすかった」と喜んだ。完全優勝は初めてで「すごく自信になる。先週、比嘉（一貴）がメジャーを勝って４勝目をしていたので、そこに並びたいというのが同学年としてあった」と刺激になったと明かした。
表彰式では麻生太郎副総裁と記念写真に収まり、「おめでとうという話はしましたけど、ぼくも緊張していて、とくにそれ以上話は…。テレビで見てた人だって（笑い）」と表情を緩ませた。
今季発足したツアー大会で初代王者に輝いた２６歳は「来年ディフェンディングとして帰ってこられるので、それまでにもっと強い選手になれたらいい」と決意を新たにした。