男子ゴルフの海外メジャー、全米オープンは現地時間16~19日、米マサチューセッツ州のザ・カントリークラブで行われ、日本からは松山英樹(LEXUS)らが参戦する。1895年から始まった伝統の一戦では、数多くのドラマが繰り広げられた。スポーツ報知では122回目を迎える大会に向け、過去の大会を随時掲載する。第3回は当時34歳の丸山茂樹が優勝争いを演じた2004年大会。
『スマイリング・アサシン』(笑顔の暗殺者)の愛称で世界の選手から恐れられた丸山がメジャーの舞台で地力を示した。ニューヨーク州シネコックヒルズGC(パー70)で行われた全米オープン。初日は4アンダーの66、第2ラウンド(R)は68でいずれも首位タイをキープした。
予選ラウンドは世界ランク1位のタイガー・ウッズ(米国)と同組。重圧の中、幅25メートルと狭いフェアウェーを正確なショットで攻略した。
強風が吹いた第3Rで74とスコアを落とし、3打差4位に後退した。逆転を狙った最終Rは76で通算4オーバーの8打差4位に終わった。左打ちのグーセン(南アフリカ)が、ミケルソン(米国)との接戦を制し、2001年大会以来2度目の優勝を手にした。
日本人では1980年大会2位の青木功以来となるベスト5入り。「勝てなかったのは残念だけど、見たこともないようなコースでこのスコアは上出来」。丸山は2002年の全英オープンの5位を上回るメジャー自己最高となる4位の戦いぶりに胸を張った。