◆ジュニアゴルフ国別対抗世界選手権 2022トヨタジュニアゴルフワールドカップ 第1日(22日、三重・白山ヴィレッジGC=男子7018ヤード・パー72、女子6358ヤード・パー72)報知新聞社後援
3連覇へ向けてスタートダッシュを狙った日本女子は、首位と3差の3位発進となった。今春の全国高校ゴルフ選手権を制した、徳永歩(16)=ECC学園高2年=は2バーディー、2ボギーのイーブンパー。「ドライバーは良かったけど、セカンドをユーティリティーで打ったところがグリーンには乗っても(ピンの)近くにつかず。アイアンも良かったけど、5メートルくらいのバーディーパットがなかなか入らなかった」。ショットとパットの微妙なズレに悩まされたと振り返った。
それでも、この日は女子の個人成績トップでさえ、69の3アンダー。大きくは引き離されず、耐えたと言える。2連覇を達成した前回大会の2019年も、初日は4差4位スタート。ここからの巻き返しは十分に可能だ。
自身初の国際大会となった徳永は、プレー外でも刺激を受けた様子。「英語で話しかけられた時、何を言っているか分からなくて…。勉強しないといけないなと思った」と苦笑い。それでも、日本のどこに住んでいるかという問いかけには「大阪」と返すことに成功するなど、蓄えた経験値に少し笑みもこぼした。
手塚、上田とは同学年で、徳永は「(上田)ミクちゃんとは今回、初めて会ったけど、すぐにいろいろとしゃべられた、チームワークはいいと思う」。前日の開会式後、意気込みを求められたVTR撮影での“失敗談”も紹介。「何かはやりのことを(やって)と言われたけど、皆あまりテレビを見ないので、何がはやりとか分からなくて」とはにかんだ。
今大会中はコテージで共同生活中。“JKトーク”はもっぱら、ゴルフの話題が多い様子で。高2トリオは日に日に結束力を増していくはずだ。「明日はもっとバーディーを取って、スコアを伸ばせるように頑張りたい」と徳永。その背中を目指す古江彩佳、西村優菜、山下美夢有らに続く3連覇へ、1人1人が役割を果たして、逆転の機をうかがう。
◆第1日成績
▽男子 〈1〉イタリア、日本(松井琳空海65、高田圭一郎68、大嶋港73、古川創大75)206〈3〉カナダ207〈4〉スウェーデン208〈5〉メキシコ、チリ、南アフリカ214
▽女子 〈1〉カナダ141〈2〉スペイン143〈3〉コロンビア、日本(上田澪空72、徳永歩72、手塚彩馨75)144〈5〉メキシコ148〈6〉南アフリカ150(※男子は各チーム4人、女子は3人によるストロークプレーで、男子は各日上位3人、女子は2人のトータルスコア)