◆日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第1日(23日、千葉・カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72)
第1ラウンドが行われ、昨秋のプロテストに一発合格した18歳の佐藤心結(みゆ、ニトリ)が8バーディー、2ボギーの66をマークし、6アンダーでホールアウト。後続がプレー中だが、現段階でささきしょうこ、山下美夢有と並び暫定首位に立っている。「このコースでスコアを作っていくにはフェアウェーキープをしなければならず、ティーショットがカギになると思っていた。ミドルホールでフェアウェーに置けたことで、スコアにつながったと思います」と胸を張った。
佐藤は15年、16年大会覇者のイ・ボミ(韓国)、20年大会V・渡辺彩香(大東建託)との注目組で午前にスタートした。1番パー5。第1打をドライバーでフェアウェーに運び、残り110ヤードの第3打をピッチングウェッジでピン左手前2メートルにピタリとつけて、幸先良くバーディーで滑り出した。
3つスコアを伸ばして迎えた13番パー3(実測184ヤード)では圧巻のショットを披露した。風は左からの向かい風。持ち球は(左に打ち出し右に曲がる)フェードだが「(クラブは)1番手上げて、高めに打って風に乗せればいい感じにピンに向かっていくかなと思った」。3ユーティリティーで打った第1打がピンに真っすぐ向かい、50センチにピタリ。13番は「ホールインワン賞」として賞金700万円がかかった。「入れ!って思いましたね。でもイメージ通りのボールが打てて。入ってくれれば120点だったけど、100点満点です。(ホールインワンの)まだチャンスがあるので、しっかりピンを狙って、できたら最高かな」と笑った。
前週のニチレイレディスでは初日「64」で首位発進。プロになって初の最終日最終組でプレーした。72で初優勝は逃したが、プロで自己最高5位に入り「調子も悪くなくて、いい流れできていた。次の試合を頑張ろう」とすぐに気持ちを切り替えた。優勝した西村優菜のパッティングを同組で見たことで、得るものも大きかった。「体の軸がぶれない。しっかりアドレスしてぶれていないので、常に安定したストロークを打てているんだろうな。私ももっとパターうまくなりたい」と肌で感じ、課題のパットで学びを得た。
プロ1年目の今季は7戦連続予選落ちも経験。前週も絶好のチャンスを逃し、やっぱり悔しさも残る。そんな時の切り替え方法は「ゲームをします」と明かす。前戦後は転戦中の遠征に持参する「ニンテンドースイッチ」で「大乱闘スマッシュブラザーズ」に没頭。「もちろん次の試合に向けて反省はするけど、ゴルフのことばかり考えると先に進めないと思って」。
昨年のプロテストに合格したルーキー一番乗りでの初優勝を目指す。24日の第2ラウンドは午後スタート。「明日は風が吹く予報。今日のようにはうまくいかないと思うけど、たくさんバーディーを取ってスコアを伸ばしていけたらと思います」と気持ちを高めた。