高木萌衣 生涯獲得賞金8年分を4日で獲る!今季最高3億円大会 単独5位以上で


15番ショートでティーショットを放ち笑顔で打球の行方を追う高木萌衣。初日5アンダー5位と好スタートを切った(カメラ・今西 淳)

15番ショートでティーショットを放ち笑顔で打球の行方を追う高木萌衣。初日5アンダー5位と好スタートを切った(カメラ・今西 淳)

◆日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第1日(23日、千葉・カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72)

 プロ8年目でツアー未勝利の高木萌衣(めい、25)=ELECOM=が5バーディー、ボギーなしのツアーでの自己ベストスコアに並ぶ67と伸ばし、5アンダーで3差5位と好発進。今季最高の賞金総額3億円のビッグトーナメントで単独5位以上に入れば、生涯獲得賞金を上回る。絶好機を生かし、ツアー初Vを目指す。山下美夢有(20)=加賀電子=が大会コース記録タイの64で、8アンダーの首位。

 誰もが目の色を変える高額賞金大会。高木が絶好のスタートだ。19年パナソニック・レディース初日に並ぶツアー自己ベストスコアの67で今季自己最高位発進。18番の1メートルのパーパットは「意識しちゃった」と、ツアーで自身2度目のノーボギーで回り、「自分でも5アンダーが出た感じはないな」と、思わず笑みを浮かべた。

 ラフが深く「フェアウェーキープ」を目標に出た。2番でフェアウェーから2メートルにつけて初バーディーが来ると、8番は87ヤードから20センチにつける絶妙ショットを披露。フェアウェーを14回中10回捉え、好スコアにつなげた。

 昨年8月から吉田直樹コーチ(43)に師事している。今季から通算7勝の小祝さくら(24)も門下生に加わった。大会前に吉田氏に見てもらいながら、練習ラウンドをともにした。「私はヘナヘナボールだけど(小祝は)球がピシっと強い。一緒にできてありがたい」と、5月に今季初勝利を挙げた“妹弟子”から大いに刺激を受けている。

 昨年の最終予選会29位で今季は前半戦に出場している。だが、ここまで出場15戦で10度の予選落ち。7月初旬に行われる前半戦のポイント加算によるリランキングでの後半戦の出場権獲得へ正念場だ。

 その中で絶好機が訪れた。プロ8年目でシード権はまだ手にしておらず、生涯獲得賞金は1435万1500円。今大会で単独5位(獲得賞金1500万円)に入れば、その額を上回る。「あしたも考えずに。でも上がってそれ(5位以上)だったら最高」と、目を輝かせた。(宮下 京香)

 ◆高木 萌衣(たかぎ・めい)1996年12月19日、堺市生まれ。25歳。8歳でゴルフを始め、大阪学院大高を卒業後の2015年7月のプロテストに一発合格。18年4月のパナソニックオープンレディースで下部ツアー初優勝。同7月のカストロールレディースで2勝目。レギュラーツアーでの最高成績は17年のサマンサタバサレディース22位。164センチ、54キロ。

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