「2022トヨタジュニアゴルフワールドカップ」日本は男女ともに準優勝


「2022トヨタジュニアゴルフワールドカップ」で5大会ぶりの優勝を狙った日本男子の大嶋港は、最終日に8バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67で追い上げたがチームは2位に終わった(大会提供)

「2022トヨタジュニアゴルフワールドカップ」で5大会ぶりの優勝を狙った日本男子の大嶋港は、最終日に8バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67で追い上げたがチームは2位に終わった(大会提供)

◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 2022トヨタジュニア ゴルフ ワールドカップ 最終日(24日、三重・白山ヴィレッジ)

 日本は男女ともに団体戦優勝を逃す2位だった。3差2位でスタートした男子はハーフターンで6差に広げられたが、大嶋港(17)=関西高2年=が後半だけで6バーディーを量産する猛チャージ。首位のカナダを追ったが、2差届かず、5大会ぶり制覇はならなかった。3連覇を目指した女子は上田澪空(みく、16)=共立女二高2年=が個人成績3位と健闘も、スペインに7差をつけられる独走を許して敗れた。

 最終日のバックナインで、大嶋がホスト国の意地を見せた。前半のイーブンパーから後半の10、11番、さらに13、14番で連続バーディー。16番と最後もバーディー締めで、一気に6つ伸ばし、首位カナダに冷や汗をかかせた。

 「前半でバーディーチャンスを2、3個外したのが、もったいなかった。ビッグスコアを目指して、団体も個人も優勝を狙ったけど」と大嶋。悔しさにじむ内容となった。パットでは4番で7メートルを沈め、ショットも8バーディー中5つが2メートル以内と寄せ続けた。個人成績も松井と並び2位に入り「団体2位でも頑張ったと思う。個人でも上に行けて自信になる」と充実の表情で汗をぬぐった。

 世界と渡り合える手応えを得たのも、大きな収穫だ。体格に勝る海外勢に力で押されても、技術でカバーし「飛距離で圧倒される部分はあったけど、得意のアイアンなら勝負できると自信になった」。日の丸を背負って戦った3日間で、確かな成長を刻んだ。「来週は日本アマがあるので、そこに向けていい試合になった」と大嶋。今大会のライバルたちと、いつかトッププロとして再会できるよう己を磨いていく。(宮崎 尚行)

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