山下美夢有は強風に苦戦も18番バーディーで3位 逆転Vへ「パー5でチャンスに」


6番ティーショットを放つ山下美夢有(カメラ・今西 淳)

6番ティーショットを放つ山下美夢有(カメラ・今西 淳)

◆日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第3日(25日、千葉・カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72)

 第3ラウンド(R)が行われ、今季2勝と飛躍する山下美夢有(加賀電子)は1打差2位で出て、2バーディー、4ボギーの74と伸ばせず、通算3アンダーで4打差の3位に後退した。24日の第2Rに続き、特に前半は強風が吹き荒れた。パーオン率は18回中9回と苦戦し「もう少しパーオンすると違うかな。フェアウェーのいい位置からでもショットの距離が合ってなかったので、流れもつかめなかったと思います」と悔しげに話した。

 今季3勝目を見据える20歳の実力者。14番までに4つのボギーでスコアを落としたが、終盤に2つのバーディーを奪って巻き返した。18番パー5は向かい風が吹く深いラフからの第3打で距離感をしっかり合わせ、ピンそば3メートルにつけてバーディーで締めた。「一打、一打どうしていくのか、考えていた。最後だけ(良かった)」と右腕で汗をぬぐった。

 風が弱かった初日は大会コース記録に並ぶ64で首位発進。最大風速19・6メートルの第2Rは75と伸ばせず。ラウンド後はコーチの父・勝臣(まさおみ)さんと懸命に調整したが、第3Rも苦しい一日となり「昨日この風で回って学んだと思ったはずが、今日も同じことしていると思った」と反省が口をついた。

 それでも首位のささきしょうことは4打差の3位と好位置で最終日に臨む。「パー5はチャンスホールもあるので、しっかりチャンスにつけれたらいいなと思います」と逆転Vへ表情を引き締めた。5月のメジャー、ワールドレディスサロンパスカップ、2週前の宮里藍サントリーレディスに続く、“得意”の4日間大会で頂点を狙う。

最新のカテゴリー記事