◆女子プロゴルフツアー 北海道meijiカップ 最終日(7日、札幌国際CC島松C=6557ヤード、パー72)
1打差3位からスタートした韓国のイ・ミニョン(Q CELLS)が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算9アンダーで、2019年9月以来の3年ぶりのツアー通算6勝目を飾った。
5打差の9位から出た通算23勝の横峯さくら(エプソン)は今季自己ベストスコア66の猛追を見せたが、1打差の2位。出産後、初優勝を惜しくも逃した。プロデビュー当時はキャディーを務めながら一時は疎遠となったが、最近、親子関係が修復したという父・良郎さんは、さくらの健闘をたたえて、喜んだ。
さくらと良郎さんはアマ時代とプロデビュー当時は、マイクロバスを改造したキャンピングカーで全国を転戦するほど仲が良かったが、その後、一時、互いに連絡も取り合わないようになってしまった。「4~5年前、親子関係は疎遠になっていたけど、さくらに子供(桃琉=とうり=君)ができてから、また、電話で話すようになった」と良郎さんは話す。
今週、横峯親子にとって、さらに劇的な変化があったという。「オレもたまたま北海道に行っていたからプロアマ戦が行われた木曜日(4日)、孫(桃琉君)を預かって一緒に遊んでいたんだ。夕方、孫をさくらが泊まっている宿に送って行ったら、さくらに『一緒に夕ご飯を食べよう』と誘われた。さくらに、そんなことを言われたのは10何年ぶりだよ。気持ちに余裕が出てきたから今週の好結果につながったんじゃないかな。今週は強い選手が多く全英女子オープンに出場して日本にいなかったけど、それでも、1打差2位は自信になるだろう」。良郎さんは、さくらのゴルフと親子関係がいずれも復活気配であることに笑顔を見せた。
2014年の大王製紙エリエールレディス以来の復活優勝を目指す36歳のさくらに対し、良郎さんはエールを送る。「横峯家はみんな体が丈夫だ。健康に感謝してほしい。そして、もっと頑張れるよ。岡田美智子さんのツアー最年長優勝記録(50歳、1995年の大王製紙エリエール)の更新を目指してもらいたい」と言葉に力を込めて話した。