41歳で4勝目・岩田寛のトレーナーが明かす強さの秘密「優勝しても満足した姿を見たことがない」


優勝カップを掲げる岩田寛(カメラ・今成 良輔)

優勝カップを掲げる岩田寛(カメラ・今成 良輔)

 ◆男子プロゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミーカップ 最終日(21日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)

 2015年大会覇者の岩田寛(41)=フリー=が、6バーディー、1ボギーの67で回り、通算19アンダーで、昨年5月の中日クラウンズ以来となるツアー通算4勝目を挙げた。今季初獲得の優勝賞金は2400万円とし、賞金ランクは16位から4位に浮上した。

 06年からタッグを組み17年目となるスポーツトレーナー・金田埈範氏(46)が、41歳で優勝した岩田の健在ぶりを明かした。20代の頃と比べて「練習、トレーニング量も全く変わらない。ショットの飛距離なんか、年々伸びていて。細やかな努力の積み重ねの賜物です」。年齢を重ねるに連れ、練習量を抑える選手が多い中、米ツアーへの再挑戦も追いかける岩田は「年齢は関係ない」と転戦中もハードトレに励む。月曜は部屋に器具を持ち込み、「スクワットも両足ではなく片足で」。火曜に現地入りする金田さんが体に触れると「毎週筋肉痛」と苦笑するほどだ。

 内面についても「ずーっとストイック。優勝しても満足した姿を見たことがない」。66の前日も「ナイスと言うと『全然ナイスじゃない』ってさ」と笑い、18番グリーン脇で岩田とグータッチした。

(宮下 京香)

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