横峯さくら、8年ぶりVへ5差7位発進!長男の看病で4戦ぶり復帰「育児疲れかも…体重落ちた」


18番で、夫の森川陽太郎キャディーとラインを読む横峯さくら(カメラ・今西 淳)

18番で、夫の森川陽太郎キャディーとラインを読む横峯さくら(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第1日(2日、千葉・ゴルフ5Cオークビレッヂ=6465ヤード、パー72)

 ツアー通算23勝の横峯さくら(36)=エプソン=が5バーディー、1ボギーの68で、首位と5打差7位でスタートした。今季自己最高の2位となった北海道meijiカップ(8月5~7日)後、体調を崩した長男・桃琉(とうり)君(1歳)の看病のため、一時、ツアーを離脱。育児にも励むママさん選手は4試合ぶりの復帰戦でも好調を維持し、存在感を発揮した。勝みなみ(24)=明治安田生命=が大会コース記録を1打更新する63で回り、首位スタートを切った。

 2009年の賞金女王が豪打を取り戻しつつある。13番のパー5。横峯は残り220ヤードから5ウッドで2オンに成功し、バーディー。16番のパー5でもバーディーを奪い、難コースで68をマークした。大会コース記録をたたき出した首位の勝には5打差をつけられたが、4試合ぶりのツアーで7位発進。「前半は雨でしたが、集中してプレーできました」と納得の表情で話した。

 5月から7月にかけて7試合連続で予選落ち。不調に陥っていたが、夫でキャディーを務める森川陽太郎さん(41)のアドバイスで好転した。「ドライバーのカチャカチャ(ロフト・ライ角の調整機能)を変えたらボールが右に曲がるイメージが消えて、しっかり振れるようになりました」と説明。北海道meijiカップでは最終日に66をマークし、今季最高の1打差2位と大健闘した。

 ようやく復調の兆しが見えたところでアクシデントが発生。1歳7か月の愛息・桃琉君が体調を崩した。看病のため2試合を欠場。先週のニトリレディスは元々、出場登録していなかったため、結局、3試合もツアーから離れた。「育児疲れかも。トレーニングもできなかったので体重も落ちた」と、ほっそりした顔で話した。それでも、表情は明るい。調子が上がってきた時期の戦線離脱にも「息子の体調が第一優先です」ときっぱりと言い切った。

 桃琉君は完全回復し、「今は元気に走り回っています。おもちゃのクラブでボールを打っています」と満面の笑みで話した。今大会も帯同しており、試合中は森川さんの両親が子守りをして宿に帰れば愛息に会える。「パワーをもらっています」。母は強し。14年の大王製紙エリエールレディスオープン以来、8年ぶりの優勝に向け、横峯は家族とともに戦う。(竹内 達朗)

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