日本、アジア、韓国が共催する男子プロゴルフツアーのシンハン・ドンヘ・オープンは8日から4日間、奈良・KOMAカントリークラブ(7065ヤード、パー71)で行われる。先週のフジサンケイクラシックで、ツアー初優勝を飾った大西魁斗(23)=ZOZO=が73年のツアー制施行後5人目、日本人では2人目の初Vから2戦連続Vを狙う。
プロ2年目の新鋭は浮ついてなかった。「まだ、お祝いじゃない。今週の準備で忙しかった」と大西。SNSなどで「今までにない」200件近い祝福メッセージが届いたが、祝賀イベントはなし。優勝で急きょ出場が決まった今大会へ、心身を整えることに専念した。
初Vから2戦連続優勝はS・バレステロス(スペイン、77年)、J・M・シン(インド、06年)、P・マークセン(タイ、08年)、木下稜介(21年)の4例。木下は試合がなく2週空いたため、厳密な“2週連続”ならば日本人初の快挙だ。
大会は19年に史上初の3ツアー共催で実施。3年ぶりの共催で大会初の日本開催となった。この日のプロアマ戦も国際色豊か。9歳から米国留学し、英語が堪能な大西は「気楽に話せた」と笑顔。「優勝を追いかけず、課題を直しつつ、毎回いいスコアで回れたら」と地道な進歩を誓った。(宮崎 尚行)