5アンダー好発進の片山晋呉が“49歳の悩み”告白「どうしても、ジムに行っちゃう…」


10番、ティーショットを放つ片山晋呉(カメラ・谷口 健二)

10番、ティーショットを放つ片山晋呉(カメラ・谷口 健二)

◆日本、アジア、韓国共催 ▽男子プロゴルフツアー シンハン・ドンヘ・オープン 第1日(8日、奈良・KOMAカントリークラブ=7065ヤード、パー71)

 初の日本開催となった3ツアー共催大会が開幕し、ベテランの片山晋呉(イーグルポイントGC)が6バーディー、1ボギーの66で回り、5アンダーの好発進を決めた。

 1番からスタートした49歳が、序盤から観客を沸かせた。4番で5メートルのパットを沈めて、この日最初のバーディーを奪うと、5番は4メートル、そして6番では6メートルを決めきって3連続バーディー。後半も3バーディーを挙げるなど、ベテラン健在を示した。

 片山は「練習ラウンドをしなかったので、メモを頼りにやった。ぶっつけ本番で」と、永久シード保持者らしい対応力の高さを発揮。「いい感じで、ゴルフができているなと思う」と手応えをにじませた。

 普段の国内ツアーとは違い、韓国ツアー、アジアツアーのメンバーと回る大会に「二十数年の間で、海外に僕が行ったり、やっていただいたりして、日本だけじゃ分からない選手がいる」と新鮮な刺激をしみじみ、かみしめた。この日は32歳のキムミンス(韓国)、29歳のチャンイリン(台湾)と同組で回り、「2人とも、小学生の頃からテレビで見ていて、すごくファンですと朝、言われて。おじいちゃんが大好きで、小学生の頃から見てましたと。もう、そういう年だもんな」と苦笑いもした。

 2017年9月のISPSハンダマッチプレー選手権以来、約4年8か月ぶりのツアー通算32勝目に向けて、好スタートを切ったが、本人はいたって冷静だ。「今はいかに休むかしか、考えていない」。今季は6月のASO飯塚チャレンジドで、2日目に腰痛のため途中棄権した経験も踏まえ、「いかにゴルフをというより、いかに休んで次の日を迎えることが大事か。3か月休んで、すごくよく分かった」と加齢とともにスタイルチェンジが必要なことも悟った様子だ。

 それでも、「昨日も結局、トレーニングに行って、走っちゃった。好きなんでね。でも、やり過ぎ、というのが多い。トレーニングに行きたいけど、今日も抑えて、行かないようにしようかなと思うけど。ゴルフのためというより、ジムに行くのが、汗をかくのが好き。どうしても、行っちゃう。今まで、ずっとやってきたので、抜けきらない」と笑った。50歳を前にして“練習の虫”が直らないことが、悩みの種。「休みを、トレーニングみたいに思わないといけないと思うようになった。今まで、思ったことなかったんだけどなあ」と困り顔だった。

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