「ゴルフ天才少女」須藤弥勒が賞金総額1440万円の世界ドラコン選手権に意欲「将来、出場したい」


女子ドラコン世界選手権にスペシャルゲストとして来場した須藤弥勒(左から4人目)。世界の飛ばし屋たちと記念撮影した(提供写真)

女子ドラコン世界選手権にスペシャルゲストとして来場した須藤弥勒(左から4人目)。世界の飛ばし屋たちと記念撮影した(提供写真)

 6月にジュニア欧州選手権を制し、史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる11歳の須藤弥勒(ゴルフ5)が8日、ドライバーショットの飛距離を争う「女子ドラコン世界選手権」の出場に意欲を示した。賞金総額10万ドル(約1440万円)の同選手権は7~9日に栃木・那珂川町の那須小川GCで開催中。スペシャルゲストとして来場した弥勒は女子選手の300ヤード超の飛距離に驚きつつ、「将来、ツアーで活躍しながらドラコン世界選手権でも活躍した」と意気込みを明かした。

 300ヤードは当たり前の世界トップクラスの飛ばし屋女子ゴルファーの競演に弥勒は度肝を抜かれた。「とにかく身体が大きい。遠くに飛ばします」と目を丸くした。

 今大会が日本で開催されるのは初めて。賞金総額約1400万円という大型大会の招致に尽力した日本プロドラコン協会の松谷伸次代表は「日本で多くの人に世界のパワーを見てもらう機会をつくれて幸せです。現時点の世界トップの選手が集まりました」と胸を張って話した。

 弥勒は8月から日本女子ツアー通算23勝の横峯さくら(エプソン)の父で元コーチの横峯良郎氏の指導を受けてスイング改造に乗り出している。これまで卓越したパットとアプローチを武器にジュニアゴルフ界で活躍してきたが、将来を見据えて大幅な飛距離アップも目指している。「横峯監督に指導をいただき、毎日、充実した練習をしています。将来、体が大きくなったら、ドラコンでも活躍したいです」と前向きに話した。

 今年からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、抜群の実力と存在感を持つ弥勒のもとにはオファーが殺到。その中で「ゴルフ5」と所属契約を結ぶなど、現在、12社・団体のスポンサーを持つ。話題性抜群の弥勒は将来、ツアーでもドラコンでも女王を目指すつもりだ。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。11歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、今年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。今年8月から横峯良郎氏に弟子入りした。現在、ドライバーの飛距離は210~220ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

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