山下美夢有、メジャー連勝へ12アンダー単独首位!史上12人目&年少2位の快挙挑戦「信じて頑張りたい」


2番ホール、山下美夢有はティーショットを放ちサムアップ(カメラ・岩田 大補)

2番ホール、山下美夢有はティーショットを放ちサムアップ(カメラ・岩田 大補)

◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 第3日(10日、京都・城陽CC=6555ヤード、パー72)

 3人が並ぶ首位で出たツアー通算3勝の山下美夢有(みゆう、21)=加賀電子=が4バーディー、1ボギーの69で通算12アンダーに伸ばし、2位に2打差をつける単独首位で、今季3勝目に王手をかけた。5月のワールドレディスサロンパスカップに続く、ツアー史上12人目&年少2番目(21歳40日)のメジャー連勝を視界に捉えた。森田遥(26)=新英HD=が10アンダーで2位に浮上した。

 気温30度に迫る暑さの中、起伏の激しいコースを回りきった山下は、したたり落ちる汗をぬぐい、疲れ切った表情を浮かべた。3つ伸ばしたが、後半に3メートル前後の好機を3度仕留められず「もったいない。何で入らんのやろ。パッティングのタッチがあまり合わなかった」と、単独首位浮上にも満足はしなかった。

 菅沼、川岸と首位タイで出ると、2番でボギー先行も「すぐに切り替えられた」と3番で5メートル、4番で2メートルの連続バーディー。3日連続のパーオン14回で全て60台と安定感を発揮し、今季賞金&ポイントランク1位の“貫禄”を見せた。

 5月に続くメジャー連勝が懸かる。達成なら、88年のツアー制施行後12人目で、20年・原英莉花の21歳288日を抜き、19年・畑岡奈紗の最年少記録(20歳266日)に次ぐ、21歳40日の年少2位での快挙となる。前回は第3日が終わり6打差から完全V。今回は2打差だが「気にしないでといっても気にしてしまう。楽しく最終日を回りたい」と言い聞かせた。

 6月の宮里藍サントリーレディス(優勝)から国内9戦連続でトップ10入りを継続中だ。「後半はあと1、2勝できたら」。年間女王へ指標となるポイントランクは首位で、2位の西郷真央に98・36ポイント差をつけ、優勝で得られる400ポイントで引き離しにかかる。

 今週は地元関西の大会で、プロで初めて自宅から車で約40分の会場に通いリラックス。前週に幼少時から練習を共にした弟・勝将(まさゆき、19)=近大2年=が下部ツアーで史上7人目のアマVを果たし、刺激を受けた。運命の最終日へ「体力勝負にもなる。(最後は)パッティングだと思うので、信じて頑張りたい」。2つ目のビッグタイトルでさらに自信をつける。(岩原 正幸)

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