桂川有人、大会最少タイ63で単独首位浮上 4月初優勝時の第2Rと全く同じスコア 地元Vへ吉兆


9番、ティーショットを放つ桂川有人(カメラ・豊田 秀一)

9番、ティーショットを放つ桂川有人(カメラ・豊田 秀一)

◆男子プロゴルフツアー ▽バンテリン東海クラシック 第2日(30日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)

 今季1勝で賞金ランク2位の桂川有人(23)=国際スポーツ振興協会=が、大会最少記録に並ぶ「63」で単独首位に躍り出た。パーオン率88・89%で全体1位などショットが好調で1イーグル、6バーディー、この日唯一のボギーなしで通算11アンダー。地元・愛知県で初の賞金王獲得への足がかりとなる2勝目に挑む。初優勝を狙う岡田絃希(25)=日本植生=が3打差の2位。

 地元の声援にも押されて主役を演じた。桂川は得意のショットがさえ渡った。2日間ボギーなしで3差の首位に浮上し、「ショットが安定して、パターがうまくかみ合ってくれた」と柔らかな笑みで話した。

 1番で2打目を1メートルにつけてバーディー発進。3番は10メートル、4番も7メートルを沈めて伸ばして首位に並んだ。同組の石川がこのホールで腰痛のため棄権し、「ごめんね。頑張って」と握手。その後はしっかりバトンを引き継ぎ、観客をわかせ続けた。

 圧巻は12番パー5だ。残り269ヤードから3ウッドでピン左3メートルに2オン。イーグルパットを沈めた。17番で2メートルを沈めて伸ばすと右拳を揺らした。「ゴルフが地味なので、分かりやすく表現した方が盛り上がるかな、と」とうなずいた。

 4月の初優勝大会第2Rと同じくボギーなしの「63」で首位浮上。同大会はそのまま逃げ切っており“吉兆”だ。今大会勝てば5月以来の賞金ランク1位に返り咲くが、憧れのプロレスラー・内藤哲也(40)のセリフで自らを落ち着かせている。「トランキーロ、あっせんなよ」―。初の地元Vを飾り、内藤の決めポーズを再び披露するつもりだ。(榎本 友一)

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