馬場咲希、初メジャーで堂々予選突破 体重6キロ減も10グラム軽いドライバー駆使して4打差15位浮上


14番で第3打バンカーショットを放つ馬場咲希(カメラ・今西 淳)

14番で第3打バンカーショットを放つ馬場咲希(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ▽メジャー第3戦 日本女子オープン 第2日(30日、千葉・紫CCすみれC=6839ヤード、パー72)

 馬場咲希(17)=代々木高2年=が2バーディー、3ボギー、連日の73と粘り、通算2オーバーで22位から4打差15位に浮上。初メジャーで堂々の予選突破を果たした。前回出場したツアー、住友生命レディス 東海クラシック(予選落ち)から武器のドライバーが改善した要因を担当の宮下京香記者が「見た」。木村彩子(26)=富山常備薬=が2アンダーで首位。

 馬場が本来の姿で粘り抜いた。ラフが深く、手前ピンが多い第2日は、平均スコア76・429。多くの選手が崩れる中、73と健闘した。出だし10番はドライバーでフェアウェーに運び、3メートルの好機を作った。パーで我慢し、18番は「ヒール(ヘッドのシャフト寄りの部分)に当たった」と首をすくめたが、フェアウェーキープで初バーディーにつなげた。「思い通りに打てていた。感覚は悪くない」とドライバーに関しては納得の表情だった。

 通算4オーバーで予選落ちした先々週は、フェアウェーキープ率が予選2日間平均で25%に低迷。この日は71・43%、平均で75%に復調した。飛距離も初日の3番でほぼベストの約270ヤードのビッグドライブを見せるなど戻ってきた。

 短期間でドライバーが改善した要因の1つに「調整力」がある。今夏の海外遠征で春先に比べ、体重は6キロ減り、変動は大きいタイプ。それに伴い、ヘッドスピードが48メートル毎秒から42メートル毎秒に、飛距離も20ヤードほど落ちた。用具をサポートするブリヂストンスポーツの担当者によると、実は優勝した8月の全米女子アマもヘッドスピードが現在同等に落ち込み、大会前にシャフトをよりしなるものに変え「ハマッた」という。現在は主に3本態勢を敷く。普段はフジクラシャフト「ベンタスブラック 6S」を使うが、今回は10グラム軽い「5S」を初投入。体重がベストに戻りきっていない、今の状態に合った道具で成果を示した。

 課題はバックナインだ。「昨日と同じ。後半崩れて悔しい」と予選2日とも2つずつ落とし「集中力が切れた」と反省する。前週の試合出場時、宮里藍さんから3ホールに1回の補食を助言され、この日はゼリー飲料、バナナを口に含んだが「明日はもう少し意識したい」と語った。

 まず「4日間戦う」という目標はクリアした。メジャー初の決勝Rは「(最終日に)強いプロの方と回りたいから上位を狙いたい」。復調したショットと集中力を貫き、V争いに食い込む。

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