石川遼が4差10位発進 今季平日最多ギャラリーに感謝「『見に行きたい』と思ってもらえるプレーを」


11番でティーショットを放つ石川遼(カメラ・今西 淳)

11番でティーショットを放つ石川遼(カメラ・今西 淳)

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第1日(10日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 2010、12年大会覇者の石川遼(31)=カシオ=は4バーディー、2ボギーの2アンダー68で回り、首位に4打差の10位につけた。10月の日本オープンで95年ぶりのアマチュア優勝を果たしたプロ2戦目の蝉川泰果(21)=東北福祉大4年=は67で回り、3打差の5位発進。中西直人(34)=国際スポーツ振興協会=が64で単独首位に立った。今季の男子ツアーでは平日最多の4170人が来場した。

 スタートの10番で目にした光景に、石川は喜びをかみしめた。ティーグラウンドからグリーンまで、両サイドをギャラリーが埋めていた。「本当に力になった」と感謝した。第50回記念大会の今年は入場無料。この日、今季の男子ツアーでは平日最多の4170人が来場した。

 大会前に20センチ近く肩まで伸びていた髪の毛を切った。「風が強くて難しくて余裕がなかった」と言うものの、キレキレのプレーで観客を沸かせた。15、17番で2度のチップインバーディー。18番のティーグラウンドに向かう途中、ギャラリーから「髪切ったから球がきれい」と“声援”を受け、同組の岩崎亜久竜と笑い合った。

 「とにかく丁寧に一打一打を打っていくことに集中できていたのがよかった」。開幕前からカギに挙げていた510ヤードのパー4の6番で、スコアを伸ばした。平均スコア4・356で、バーディーは90人中11人の最難関ホール。ドライバーでフェアウェーをとらえ、170ヤードの第2打を7アイアンでピン左3メートルにつけて沈めた。「もっと『見に行きたい』と思ってもらえるようなプレーをしたいと改めて思った」。優勝なら15、19年に制した日本シリーズJTカップの2年ぶりの出場が決まる。得意コースで4打差を追う。(高木 恵)

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