石川遼「『見に行きたい』と思ってもらえるようなプレーを」今季平日最多4170人のギャラリーに感謝


13番ティーイングエリアで笑顔を見せる石川遼。初日2アンダー10位(カメラ・今西 淳)

13番ティーイングエリアで笑顔を見せる石川遼。初日2アンダー10位(カメラ・今西 淳)

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第1日(10日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 2010、12年大会覇者の石川遼は4バーディー、2ボギーの68で回り、首位に4打差の10位スタート。「コンディションが難しかった。特に風の強さ。難しすぎて余裕がなかった。とにかく丁寧に一打一打を打っていくことに集中できていたのがよかった」と振り返った。

 第50回記念大会の今年は入場料が無料。この日、今季の男子ツアーでは平日最多の4170人が来場した。スタートの10番で目にした光景に、石川は喜びをかみしめた。ティーグラウンドからグリーンまで、両サイドをギャラリーが埋めていた。「本当に力になった」と感謝した。

 ついて回った大勢の観客を、プレーで沸かせた。前半は2度のチップインバーディーを奪った。15番で右下7ヤードから放り込み、17番パー3は20ヤードを60度のウエッジでスライスラインに乗せた。大会前に20センチ近く髪の毛を切った。18番のティーグラウンドに向かう途中、ギャラリーから「髪切ったから球がきれい」と“声援”を受け、同組の岩崎亜久竜と笑う場面もあった。

 開幕前からカギに挙げていた510ヤードのパー4の6番で、スコアを伸ばした。この日の平均スコアは4・356で、バーディーは90人中11人の最難関ホール。ドライバーでフェアウェーをとらえ、170ヤードの第2打を7アイアンでピン左3メートルにつけて沈めた。「もっと『見に行きたい』と思ってもらえるようなプレーをしたいというのを改めて思った」。尾崎将司、中嶋常幸、リー・ウェストウッド以来の大会3勝へ、好位置につけた。

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