年間女王争い決着に向け、単独首位発進の山下美夢有「リズムだけを気をつけてプレー」


18番、パーパットを決め6アンダー単独首位で初日をスタートした山下美夢有  (カメラ・小泉 洋樹)

18番、パーパットを決め6アンダー単独首位で初日をスタートした山下美夢有  (カメラ・小泉 洋樹)

◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 第1日(11日、千葉・グレートアイランドC=6741ヤード、パー72)

 今季ツアーの活躍度を反映したポイントランクで1位の山下美夢有(みゆう、加賀電子)が6バーディー、ボギーなしの66で、6アンダーの単独首位発進を決めた。同ランク2位の西郷真央(島津製作所)は2打差の4アンダー4位。今週、山下が優勝し、西郷が4位以下なら、ツアーの指標が賞金ランクからポイントに移行した初年度の年間女王に輝く。

 獲得ポイントで579・45ポイント差と2位を大きくリードする山下は今季の主役に値する、堂々としたプレーを披露した。ショットとパットがかみ合って3度の連続バーディーを奪い、6アンダー。今季4度目の首位発進に「3日間の時になかなか初日に伸ばせなかった。久しぶりにパッティングも入ってくれた」と納得の表情を浮かべた。

 仮に初日の順位のままであれば、あと2試合(大王製紙エリエールレディス=優勝300ポイント、JLPGAツアー選手権リコー杯=優勝400ポイント)を西郷が連勝して700ポイントを加えたとしても追いつけないため、女王が決定する。

 5月のパナソニックオープン終了時では、当時トップを走っていた西郷と山下(ランク12位)の差は最大の959・94ポイントあった。だが、翌週の国内メジャー・ワールドレディスサロンパスカップを制し、6月には4日間大会、宮里藍サントリーレディスで優勝するなど快進撃を続け、8月のニトリレディス(2位)で初めてトップに立った。サントリーレディス以降は日本女子オープンまで国内で13戦連続のトップ10入りと安定感も際立つ。

 残り3戦となり、王手をかける状況にも山下は「意識はしてない。リズムだけを気をつけてやっている」と目先のプレーに集中する。両親が見守る中、ツアー参戦2シーズン目(20―21年は統合)での頂点へ。残り2日へ「伸ばし合いになると思う。しっかりマネジメントして、アンダーパーで回りたい」と言葉に力を込めた。

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