石川遼、4連続バーディーで2差2位浮上…「あと半分落ち着いて」


14番で、太陽に向かってティーショットを放つ石川遼。通算6アンダーの2位に順位を上げた(カメラ・今西 淳)

14番で、太陽に向かってティーショットを放つ石川遼。通算6アンダーの2位に順位を上げた(カメラ・今西 淳)

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第1日(10日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 2010、12年大会覇者で10位で出た石川遼(31)=カシオ=はスタートからの4連続バーディーで加速すると、ボギーなしの66をマークし、通算6アンダーで首位に2打差の2位に浮上した。10月の日本オープンで95年ぶりのアマチュア優勝を果たしたプロ2戦目の蝉川泰果(21)=東北福祉大4年=は、連日の67で5位から2位に順位を上げた。66で回った岩田寛(41)=フリー=が8アンダーで単独首位に立った。

 歓声は徐々に大きくなり、4番ではどよめきに変わった。石川が4連続バーディー発進で2位に浮上。「いいスタートを切れた」と及第点を与えた。1番で6メートルを沈めると一気に加速した。2番は第2打でピン右1メートルを突き刺した。3番パー5は2オン2パット。4番パー3は7メートルのスライスラインを読み切り「パーで十分というホール。長いパットが入ってくれてラッキーだった」と冷静に振り返った。

 ホールアウト後に石川が強調したのは「4連続バーディーの後の全部のパーの方が僕的には評価したい」ということ。ミスを最小限に抑えながら回り切った。17番パー3は第1打をグリーン奥に外したが、1メートルに寄せてパーをセーブした。

 2年ぶりの勝利にうれし涙を流した12年11月11日から10年がたった。19年の日本シリーズJTカップ以来となる3年ぶりの優勝へ、2打差で週末を迎える。「あと半分ある。落ち着きながらやっていきたい」。得意なコースで、地に足をつけてプレーする。(高木 恵)

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