山下美夢有、初の年間女王へ67で2差2位 「パッティングも難しいラインを決められた」


3番、ティーショットを放つ山下美夢有(カメラ・小泉 洋樹)

3番、ティーショットを放つ山下美夢有(カメラ・小泉 洋樹)

◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 第2日(12日、千葉・グレートアイランドC=6741ヤード、パー72)

 今季3勝でポイントランク(メルセデス・ランク)1位につけ、初の年間女王に王手をかける山下美夢有(みゆう、21)=加賀電子=は6バーディー、1ボギーの67。通算11アンダーで2打差の2位に後退したが、逆転圏で今週の女王争い決着に望みをつないだ。64の上田桃子(36)=ZOZO=が13アンダーで首位浮上。ランク2位の西郷真央(21)=島津製作所=は7アンダーの5位。

 初日首位の山下は前半に5メートルのパットを2度決め、3番から4連続バーディーを奪った。スコアを伸ばして迎えた16番で3パットのボギー。終盤2連続で伸ばしたベテラン・上田に2差をつけられたが、表情に悲壮感はない。「ショットが安定して、パッティングも下りの難しいラインを決められた」と、67の好プレーを自ら評価した。

 今週優勝して西郷が4位以下なら2試合を残し、頂点をつかむ。注目の状況下も「いつも通りプレーしたら、こういう結果になっている」と普段通りを心掛ける。通算17勝の上田も「美夢有ちゃんの安定したショットはうらやましい。よし自分も、という感じで打っていた」と認めるほどだ。

 ラウンド後はコーチの父・勝臣(まさおみ)さんの指導の下、入念に球を転がした。母・有貴さんは「いつも2人で遅くまでやっています。優勝しても『あのプレーはもっとこうしたら』と話をするほど。美夢有はゴルフで満足することがないので、私が『気楽にやったら』と言うくらいです」と語った。「今週も楽しんで、一打でも少なく回れれば」と山下。女王の座は手の届くところにある。(岩原 正幸)

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