清水大成が大会記録にあと1に迫る62で4打差5位浮上 前日74から一変「リズム良く打てた」


4番、清水大成はセカンドショットを放つ(カメラ・岩田 大補)

4番、清水大成はセカンドショットを放つ(カメラ・岩田 大補)

◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 第3日(19日、宮崎・フェニックスCC=7042ヤード、パー71)

 プロ3年目の23歳でツアー初優勝を目指す清水大成(ロピア)が41位から出て、9バーディー、ボギーなしのこの日ベスト62をマークし、通算10アンダーで5位に浮上した。首位と4打差。74だった第2日から一変した。賞金ランク32位で、優勝者など30人しか出られない最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(12月1~4日・東京よみうりCC、報知新聞社主催)初出場に意欲を示した。

 10番スタートの“裏街道”から出た清水が雨の中、リーダーボードを駆け上がった。自己ベストタイの62で、41位から4打差の5位に浮上した。「アプローチが良かった。チャンスにつけて、それが入ってくれてリズムよくショットも打てた」。

 99年丸山茂樹、16年池田勇太がたたき出した大会記録(61)にあと1打に迫るスコア。「知ってました。惜しかったっすね」と照れ笑いを浮かべた。

 第2日(18日)は「林に8回も入って、どれも狙えず、横に出すだけ。パターも入らず何もいいものがなかった」と74で初日の5位から急降下。ラウンド後は時間が限られており、パットのみ1時間修正した。スイング面は内藤雄士コーチから言われている「胸を回すこと」を意識したことで、「朝の練習から感覚が良かった」と復調。この日は序盤の12番の1度だけ林に入れたが、15ヤードからチップインで初バーディーを奪うと、勢いに乗りバーディーを重ねた。

 賞金ランクは32位で、次週までに30人の精鋭で争う日本シリーズJTカップ初出場をかける。「そこもすごく考えている」。日大1年生だった17年に日本学生を制した有望株は、最終戦切符を果敢に取りにいく。

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