２番、ティーショットを放つ竹田麗央（カメラ・谷口 健二）
◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 第３日（１９日、愛媛・エリエールＧＣ＝６５７５ヤード、パー７１）
メルセデス・ランク５９位の新人・竹田麗央（１９）＝ヤマエグループＨＤ＝が５バーディー、３ボギーの６９で回り、通算７アンダーで１２位につけた。１９９３、９４年賞金女王の平瀬真由美さん（５３）が叔母の飛ばし屋は、単独５位以上で手にできるシード権を目指す。鈴木愛（２８）＝セールスフォース＝が１８アンダーの「１９５」で５４ホールのツアー最少スコア（パー７１）の新記録を樹立し、今季初Ｖに王手をかけた。
ルーキー・竹田が虎視眈眈（たんたん）と逆転シードを狙う。７番パー４の第２打を１メートル半につけると、９番までに３連続バーディーだ。池に２回入れた１７番のボギーは悔やまれるが、６９で１２位に浮上。「アイアンショットは、結構うまくいった」とうなずいた。
昨年１１月のプロテスト合格後、予選会は１３３位。今季は出場資格がなかったが、推薦出場した前半戦でポイントを稼ぎ、９月のツアーで自己最高２位に入るなどリランキング２０位で今大会にも出場を決めた。
１６６センチ、６８キロの体格。第２日の１７番第１打は３１９ヤードを記録し、ダントツの飛ばし屋だ。巨人ファンの一家で育ち、幼い頃は野球をする兄、弟とバッティング練習などをしてパワーがついた。
初シードには単独５位以上が最低条件。「１７番でバーディー以上。リベンジしたい」と上昇を誓った。（宮下 京香）
◆竹田 麗央（たけだ・りお）２００３年４月２日、熊本・合志市生まれ。１９歳。６歳の時、母の影響でゴルフを始め、熊本国府高１年時の１９年九州ジュニアで優勝。２１年１１月のプロテストに合格し、今季からツアー参戦。９月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで２位。趣味はプロ野球観戦で、巨人・坂本勇人内野手のファン。母は平瀬真由美氏の姉・哲子さん。１６６センチ。家族は両親と兄、弟。