比嘉一貴 ノーボギーの65で単独首位今季4勝目王手 憧れの大会で初の賞金王へ前進だ


3番、比嘉一貴はティーショットを放つ(カメラ・岩田 大補)

3番、比嘉一貴はティーショットを放つ(カメラ・岩田 大補)

◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス 第3日(19日、宮崎・フェニックスCC=7042ヤード、パー71)

 3位から出た賞金ランク首位の比嘉一貴(27)=フリー=が6バーディー、ボギーなしの65で回り、通算14アンダーで単独首位に浮上した。子どもの頃に2004、05年覇者のタイガー・ウッズ(米国)の活躍をテレビで見て憧れていた大会で今季4勝目をつかみ、初の賞金王へ前進する。大槻智春(32)=真清創設=ら3人が2打差の12アンダー2位となった。

 終日雨が降る中、ホールアウトは日没間際だった。悪条件の中、比嘉は2日連続の65で回り、今季4勝目に王手をかけた。「雨が強い時は第2打で、いつもより長い番手を持った。アイアンショットが、この3日間安定している」と胸を張った。

 この大会は10歳でゴルフを始めた頃、「プロのトーナメントをテレビで見て、すごく楽しいなと思った」と思い入れが強い。とくに魅了されたのがウッズのプレーで「世界中の歴代王者の中に自分も入れるチャンス。勝ちたい大会の一つ」。

 賞金ランク2位の星野陸也とは3991万円差で、次週にも初の賞金王が決定する可能性がある。10月の日本オープンの2位以降は上位に絡めずにいたが、最近は宿舎のサウナでリラックス。仲間の堀川未来夢と「いろいろ話して楽しく過ごしている」という。最終日へ「伸ばさないと勝てない。20アンダーくらい目指したい」と力を込めた。(岩原 正幸)

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