初出場で最年長の比嘉一貴がMVPファン開拓へ「男子のプレースタイルも楽しんで」男子4大会ぶり8度目V


2位に終わったLPGAの(左から)堀琴音、山下美夢有、小祝さくら、吉田優利、稲見萌寧、菅沼菜々(カメラ・今西 淳)

2位に終わったLPGAの(左から)堀琴音、山下美夢有、小祝さくら、吉田優利、稲見萌寧、菅沼菜々(カメラ・今西 淳)

◆プロゴルフ男子、シニア、女子対抗戦 日立3ツアーズ選手権(11日、千葉・大栄CC)

 男子が21ポイントで、2017年以来4大会ぶり8度目の優勝を飾った。初出場ながらチーム内で最年長の今季賞金王・比嘉一貴(27)=フリー=が最優秀選手に選ばれ、充実の一年を締めくくった。最年少で年間女王に輝いた山下美夢有(みゆう、21)=加賀電子=を擁する女子は19ポイントの2位で大会3連覇を逃した。シニアが14ポイントで3位だった。

 セカンドステージの最終9番パー4(295ヤード)、グリーン右バンカーからの第2打を担った比嘉はベタピンに寄せる見事なプレーで、男子の4大会ぶり勝利を決定づけた。史上初アマ2勝でプロ転向した蝉川泰果(21)も「比嘉さんのバンカーショットを見て確信した」と、同じ東北福祉大の先輩を絶賛した。

 今季の比嘉はツアー4勝を挙げ、1億8000万円以上を獲得し、初の賞金王の座に就いた。3ツアーズは自身初で、チーム6人で最年長という事実がツアーの若返りを物語る。女子プロ目当ての観客が多く集まった中、「男子、シニアのプレースタイルも楽しんでくれたら」と、ファン開拓への自覚もにじませた。

 来年は1月の米ツアー、ソニー・オープン(ハワイ州)への参戦が既に発表され、「(出場資格を得た)欧州ツアーでも上位に入って、世界ランクを上げていきたい」と、さらなる活躍を見据えた。(岩原 正幸)

最新のカテゴリー記事