菅沼菜々、来季の目標は「まず1勝」「勝負所で流れを変える一打を」 イベントでアマチュアに“熱血指導”


「デサントゴルフフェスタ2022」でファンに熱血指導した菅沼菜々。来季の目標は「まず1勝」

「デサントゴルフフェスタ2022」でファンに熱血指導した菅沼菜々。来季の目標は「まず1勝」

 女子ゴルフの菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が20日、コロナ禍で3年ぶりの開催となった「デサントゴルフフェスタ2022」(千葉・太平洋C成田C)に登場。抽選で選ばれるなどした総勢108人のアマチュアゴルファーにグループごとに分かれてラウンド、アプローチ、パットなどのレッスンを行った。晴天の下、身ぶりを交えながら“熱血指導”を施し、「お客さんのショットが良くなると、私もとてもうれしくなったのですごくいい一日でした」と充実の表情を見せた。

 女子ツアーは11月の最終戦を終えて、現在はオフシーズン。菅沼は今季ツアーでトップ10が15回(うちトップ5が10回)と飛躍。2020―21年を、活躍度を示すメルセデス・ランク(MR)45位で終えて「もっと上を目指していかないと」と昨オフに練習に加え、体幹を中心としたトレーニングに打ち込んだ。今季はその成果が出て「ドライバーが安定したのが大きい」。得意のグリーン上でも平均パット数はツアー5位と力を発揮。「思った以上にできた年」とシーズンを通じて安定した成績を残した。

 今季の開幕前に掲げた「MR15位以内」は同8位に入ってクリア。ただ、もう一つの目標だった「初優勝」に一歩届かなかった。10月のスタンレーレディスホンダでは最終日最終組で回り、18番でバーディーパットが「ボール1個」右に外れ、優勝した小祝さくらに一打及ばず、涙をのんだ。「これで優勝できていたら、大満足の年だったんですけどね…」と悔しさも胸に残っている。

 目標に届かなかった要因についても考え込んできた。その中で諸先輩方にも助言を仰ぎ「やはり『勝負所でパターが得意なのに決められない。流れを変える1つが入らないから、今年は勝てなかったんじゃないか』と言われて、そうだなと思う」。来季は「そういった状況で気持ちで入れられるようにしないといけない」。今オフはツアーでパーオン率が38位(68・4268)と課題に挙げるグリーンを狙うショットを磨き、流れを変える一打に執着する。

 プロ6年目の来季に向けて「来年はまず、1勝したいです。そして今年がメルセデス・ランク8位だったので、8位よりは必ず上を目指してやりたい」とキャリアハイを掲げた。今月16日には応援しているグループ「Sexy Zone」が結成11年で夢の舞台、東京ドームのステージに立った。菅沼もその勇姿を目の当たりにした。自身のプロ意識の一つにファンへの強い思いがある。「来年も笑顔や、やる気を皆さんに届けたい。皆さんから愛されるプロゴルファーでありたいんです」。22歳は、来季も女子ツアーを盛り上げる。

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