女子ゴルフでツアー1勝の新垣比菜(ダイキン工業)が20日、コロナ禍で3年ぶりの開催となった「デサントゴルフフェスタ2022」(千葉・太平洋C成田C)に登場。抽選で選ばれるなどした総勢108人のアマチュアゴルファーにグループごとに分かれてレッスンを行った。「なかなかこういう感じで触れ合う機会もなかったので、楽しかったです」。この日は24歳の誕生日。イベント会場では、お花やケーキ、バースデーソングで祝われ、満面の笑みを見せた。
女子ツアーは11月の最終戦を終え、現在はオフシーズン。新垣は今季ツアーで出場31戦中21戦で決勝ラウンドに進めず、特に前半戦は苦しい時間を過ごした。ショットなど、もがいている中でようやく「ティーショットが振れるようになって、アイアンも距離が5ヤード伸び、パーオン率も上がって。だんだんと良くなっていきました」。10月の富士通レディースで3位に入り、11月の下部のステップアップツアー、京都レディースオープンで優勝。シーズン終了後の来季ツアー出場権を懸けた最終予選会で14位となり、前半戦の出場資格を手にした。
今オフは地元・沖縄に戻り来年のツアー開幕戦、ダイキンオーキッドレディス(沖縄・琉球GC)に向けて「ダイキン・オーキッドでいい結果を残したいんです」と強い気持ちを持って仕上げていく。「琉球をしっかりラウンドしたりしながら、アイアンショットを磨いて(課題の)アプローチ、パターなどショートゲームをレベルアップしたいと思います」と掲げた。
1998年度生まれ“黄金世代”の一角。18年サイバーエージェントレディスでツアー初優勝を挙げている。前半戦の出場権を持つ来季の目標は「前半戦で頑張ってリランキングに入って、後半も出られるようにしたい。シードも取れたらいい」と活躍度示すメルセデス・ランク85位に終わり、シードを逃した今季の雪辱を果たす。もちろん「優勝できるように頑張りたい」と5年ぶりの復活Vも見つめた。周囲からの誕生日のお祝いは「まだ」といい「沖縄に帰ったら友達とも会えるし、家族で誕生日会をしてくれると思うので、楽しみです」と英気を養い、勝負のシーズンに向かう。