渋野日向子「やっぱり勝ちたい」…全英V支えた青木翔コーチの再指導受けスイング修正


渋野日向子

渋野日向子

 米女子プロゴルフツアーの今季第2戦、ホンダLPGAは23日から4日間、タイ・サイアムCC(パー72)で行われる。今季初戦となる19年のAIG全英女子オープンの覇者・渋野日向子(24)=サントリー=は、20年まで師事した青木翔コーチ(39)からシーズンオフに再び指導を受けて臨む。本格参戦7年目を迎えた米ツアー通算6勝の畑岡奈紗(24)=アビームコンサルティング=ら日本勢は7人が出場する。

 今季初戦となる渋野はプロアマ戦でコースを回り調整した。「オフにいろいろやってきて、それが完成しているわけではない。不安だが、気持ちだけは負けないように気合と根性で頑張る」と笑顔で語った。

 昨季はCMEランク36位で目標だったシードを獲得した。だが、昨年8月の全英で3位に入った以降は不調に陥り、未勝利に終わった。オフには、20年末まで師事していた青木コーチに再び教えを請い、スイングの修正に取り組んだ。19年全英でキャディーとしても支えてもらった師弟関係が“復活”となった。

 渋野は21年3月の国内ツアー会場で、青木氏のもとを離れたことについて「自分で考えながらやりたいと思うようになった。卒業した感覚。『自分でやって分からないことがあったら、いつでも頼っておいで』と言ってもらえた」と語っていた。

 昨年大会では8位に入っている。米ツアー本格参戦2年目へ「まだ強くは言えないけど、やっぱり勝ちたい」と“新生・渋野”が復活を目指す。

 また、畑岡にとっては5度目の出場となる。昨年大会では自己最高の12位とコースにも慣れ、日本のエースとして意地を見せたいところだ。参戦7年目を迎えた今季は1月の開幕戦、ヒルトン・グランドバケーションズ・チャンピオンズ(フロリダ州)で5位。今季から導入したクラブにも手応えを得たようで「悔しいけど、初戦にしてはまずまず。どういうボールが出るか分かった」と収穫を口にした。

 昨季1勝の古江彩佳(22)=富士通=は1月の開幕戦(18位)以来の実戦で、この大会は初出場。2年目の今季に向け「まずは1勝を目指したい。トップ10に入る回数を増やしたい」と意欲を見せる。21年の全米女子オープン女王の笹生優花(21)=フリー=は1月の初戦では6位に入っており、飛距離を武器にツアー2勝目を狙う。

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