「ゴルフ天才少女」須藤弥勒がプロアマ戦で「プロ並み」の好プレー


スポンサー企業のプロアマ戦に参加した須藤弥勒(中央)はプロ並みの好プレーを見せた(左からプロの岡山、アルペンの水野会長、弥勒、インセントの夏観代表、サーフビバレッジの幡野会長=提供写真)

スポンサー企業のプロアマ戦に参加した須藤弥勒(中央)はプロ並みの好プレーを見せた(左からプロの岡山、アルペンの水野会長、弥勒、インセントの夏観代表、サーフビバレッジの幡野会長=提供写真)

 史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(ゴルフ5)は22日、スポンサー企業のひとつのサーフビバレッジが千葉バーディクラブで開催したプロアマ戦に参加した。昨季の日本女子プロツアーのポイントランク22位の植竹希望(サーフビバレッジ)、同64位の岡山絵里(ニトリ)、ツアー通算7勝の飯島茜(サーフビバレッジ)ら約30人の女子プロと同じティー(6156ヤード)で回り、1バーディー、2ボギーの73をマーク。身長145センチの小学5年生ながらプロ並みのプレーを見せた。

 昨年、アマチュア資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、現在、弥勒は所属契約を結ぶゴルフ5をはじめ、12社・団体のスポンサーを持つ。抜群の存在感を放つ11歳は、この日、ゴルフ5を運営するアルペングループの水野泰三会長、インセントの夏観享子代表、プロの岡山と同組でプレー。弥勒は「偉い人とトッププロと一緒の組なので、とても緊張しました」と言いながらも1バーディー、2ボギーで73の好スコアで回った。

 パー4では第2打でグリーンに届かないホールも多かったが、アプローチで寄せてパーを拾いまくった弥勒に岡山も感嘆の声を上げたという。「池越えのホールで際どい所を狙い、池ポチャしてしまったボギーが残念。パープレーで回りたかったです」。プロ並みの好スコアにも弥勒は悔しそうにラウンドを振り返った。

 1月にはモンゴル・ウランバートルで極寒合宿を敢行し、メンタルを鍛えた。2月から精力的にボールを打ち込み、さらなる技術アップを図っている。父・憲一さんは「確実にレベルアップしています」と話す。須藤弥勒は2023年もゴルフ界をにぎわすつもりだ。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。11歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。昨年8月から横峯良郎氏の指導を受ける。現在、ドライバーの飛距離は約210ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

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