開幕戦へ向け意気込みを語った原英莉花（カメラ・今西 淳）
国内女子プロゴルフツアーの今季開幕戦ダイキンオーキッドレディスは、２日から５日までの４日間、沖縄・琉球ＧＣ（６５６０ヤード、パー７２）で開催される。ツアー通算４勝の原英莉花（２４）＝ＮＩＰＰＯＮ ＥＸＰＲＥＳＳホールディングス＝は２８日、未勝利に終わった昨季の悔しさをばねに「キャリアハイ」を宣言。９８年度生まれの“黄金世代”で初となる年間女王へ向け、開幕ダッシュを狙う。
黄金世代の一角が、世代初の年間女王に向け「春１勝」を誓った。開幕を２日後に控えて原は「すごくワクワクしている。入学式の気分」とほほ笑んだ。昨年は腰の治療に専念したこともあり２１位。スタートダッシュに苦しむ例年だが、「今年はしっかりトレーニングや練習ができてここに来ている。春先に１勝する」と、自信を持って沖縄に乗り込んだ。
未勝利に終わった昨季の悔しさが原動力だ。２月は約１０日間、初めて米ロサンゼルス合宿を敢行。その後は沖縄に移動するなど、暖かい場所で打ち込みやクラブ調整に力を入れた。拠点の千葉に戻ると、国内男子最多９４勝を誇る師匠・尾崎将司（７６）のお手製器具で練習。「お前はそれをやって伸びたからな」と背中を押されながら、順調に調整を進めてきた。
この日、オフは金色に染めていた髪の毛を落ち着いた黒系に戻して登場。ドライバーやアイアンもコブラ社にするなど、クラブも変更した。「覚悟を持ってシーズンを戦いたい」と気持ちも整え、勝負のシーズンへの“入学”準備はばっちり。見据えるのは、日本女子オープンなどメジャー２勝を挙げた２０年を上回る「キャリアハイ」の“卒業”地点だ。ジャンボが求めるオフではなく「ゴルフの主役」の座、そして黄金世代初の年間女王の座へ。「頑張ります！ 私も勝ちたいですし、ジャンボさんにいい報告ができたら」。飛距離を武器に最高のシーズンにする。（瀬川 楓花）