稲見萌寧「ゼロからのスタート。ルーキー気分」 オフにスイング大改造


早朝スタートのプロアマ戦で、朝日に向かってティーショットを放つ稲見萌寧。新しいスイングでシーズンに臨む (カメラ・今西 淳)

早朝スタートのプロアマ戦で、朝日に向かってティーショットを放つ稲見萌寧。新しいスイングでシーズンに臨む (カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー開幕戦▽ダイキンオーキッドレディス プロアマ戦(1日、沖縄・琉球GC=6560ヤード、パー72)

 ツアー通算12勝の稲見萌寧(23)=Rakuten=はプロアマ戦後に取材に応じ、「そこまで特別な期待とかはなくて。正直ちょっと間に合っていない。不安の方が大きい」と開幕を前にした正直な思いを語った。

 オフに肉体とスイングを大改造した。トレーニングを取り入れ筋量アップ。スイングは一から変えた。「コースでできるのか、重圧がかかった場面でできるのか、いまいち把握できていないところが不安」。試合が始まってみないことにはわからないというのが正直なところだ。

 始動からトップ、そこから切り返すクラブの動き、体の動きまで「本当に全部変わった」と言う。昨季終盤からスイング改造を考えるようになった。「違和感があって、去年の最後の方はショットが恐怖だった。変えないとと思った。腰の痛みがなかなか消えなくて、スイングする度に痛かった」と振り返った。思い切った決断を下して迎える6年目のシーズンへ「またゼロからのスタート。本当にルーキー気分」と口にした。

 東京五輪銀メダリストは、来年のパリ五輪での2大会連続メダル獲得も視野に入れている。「正直、東京五輪でメダルを獲得できて、『これもしかして、銀メダル取れましたで終わるのがかっこいいのかな』と思ったことがあった。でもやっぱり五輪は絶対に出たい。パリに行ったことがないし、海外での五輪を経験したい。そのために今年は大事。色々と調整して、世界ランキングを上げていきたい」と上昇を誓った。

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