
11日、パシフィコ横浜でテーラーメイドのイベントに参加した(左から)土井レミイ杏利、岸タツヤ、中島啓太、鷲見玲奈(カメラ・榎本友一)
元アマチュア世界ランク1位で、国内男子プロゴルフツアー1勝の中島啓太(日体大4年)が11日、パシフィコ横浜で開催中のアジア最大級のゴルフショー「ジャパンゴルフフェア2023」で、契約するテーラーメイドのトークショーに初出演した。
フリーアナウンサーの鷲見玲奈、俳優の岸田タツヤ、21年東京五輪ハンドボール日本代表の土井レミイ杏利とともに、百人近いファンを盛り上げた。試合の無い時の練習について聞かれると「100球前後打っていて、60%くらいをショートゲームに当てています。練習場でも苦手コースをイメージしながら打っている。一番大事なのはグリーン周りのアプローチ。10ヤードから20ヤードのアプローチが安定していれば、スコアメークはしやすい。100ヤード以内のクラブで50球くらいは打っていますね」と明かした。「アイアンは偶数の日は偶数、奇数の日は奇数の番手を打っています」と大学生プロは、プロ転向した昨年から取り入れた独特の練習方法も口にした。
また、22歳とは思えぬ冷静沈着なプレーぶりでも注目を集めている。今年1月の米ツアーからは、試合中の気持ちの高ぶりやストレスを軽減するために「頭の中につぼを思い浮かべて、抑えられなくなった感情を無くそうとするのではなく、その中にしまうようにしている。(アマチュアの)ナショナルチームのメンタルトレーナーさんから、教えて頂きました」と気持ちのコントロール法についても打ち明けた。
イベント後、報道陣の取材にも応じ「こういうイベントは初めてなので緊張しましたけど、楽しかったです」と笑顔で振り返った。2月に米ツアーから帰国後は、トレーニングに重きを置いて調整している。宮崎で親交の深い金谷拓実(Yogibo)、恩師でアマチュアのナショナルチームヘッドコーチのガース・ジョーンズ氏らとともに合宿も張ったという。開幕戦の東建ホームメイトカップ(三重・30日開幕)が次戦となる。今季プロ初優勝が期待される逸材は「良いスタートを切りたいですし、そういう準備をしていきたい。今年は優勝することが目標です」と意気込んだ。