上田桃子、4差単独首位 雪辱Vへ6バーディー最少66「最終日の課題を自力で克服するだけ」


1番でティーショットを放つ上田桃子

1番でティーショットを放つ上田桃子

◆女子プロゴルフツアー ▽Tポイント×ENEOS 第2日(18日、鹿児島・鹿児島高牧CC=6419ヤード、パー72)

 首位タイで出た通算17勝の上田桃子(36)=ZOZO=が6バーディー、ボギーなしで、この日最少に並ぶ66をマーク。4打差の単独首位で、昨年4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン以来の優勝に王手をかけた。昨夏以降、最終日を首位で迎えた状況でのV逸が3度。19年大会覇者が“4度目の正直”でリベンジに挑む。稲見萌寧(23)=Rakuten=ら2人が9アンダーの2位。

 上田のフェアウェーキープ率は100%。終盤の16番で5メートル、18番で4メートルのバーディーとパット数27の数字以上に、勝負強さが際立った。風が舞う中、36歳がこの日最少の66。「風との間合いが大事になるので、心掛けて打った」と胸を張るラウンドだった。最終ホールで後続との差を4打に広げ、「1打でも多くリードしたいと思っていた」と冷静に語った。

 昨年4月に17勝目を挙げて以降は、3試合で最終日を首位で出たが、いずれも失速して優勝を逃した。同11月にはTOTOジャパンクラシック(5位)、伊藤園レディス(3位)と2週連続で悔しさを味わい、今回は「最終日の課題を自力で克服するだけ。あまり気負わずに。今までのことは過去のことなので」と平常心を強調した。

 この大会は、大阪で開催された4年前に右手を負傷した中で制覇するなど「ポジティブなイメージが多い」と思い出深い。2週前の開幕戦(2位)で申ジエ(韓国)に競り負けた上田にとって、雪辱の機会がやってきた。(岩原 正幸)

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