大会ホステスプロのユン・チェヨンが日本ツアー引退試合 「初めてもヤマハでしたし、最後もヤマハで」


日本ツアー最終戦を前に意気込むユン・チェヨン(右は妹のユン・ソンア=カメラ・今西 淳)

日本ツアー最終戦を前に意気込むユン・チェヨン(右は妹のユン・ソンア=カメラ・今西 淳)

◆日本女子プロゴルフツアー ヤマハレディース プロアマ日(29日、静岡・葛城GC山名C=6480ヤード、パー72)

 2017年から日本ツアーに参戦してきた、大会主催のヤマハと用具契約するユン・チェヨン(韓国)が、日本ツアー最終戦を前に取材に応じ、引退を決意した経緯や心境などを語った。

 14年のヤマハレディースで日本ツアー初出場。身長172センチで、すらりとした8頭身のモデル体型で一躍脚光を浴びた。本格参戦した17年に、賞金ランク35位となって初シードを獲得すると、翌18年には自己最高の賞金ランク17位となった。日本ツアーは未勝利ながら20―21年シーズンまで4季連続でシードを保持したが、昨年は28戦で15度の予選落ちなど、メルセデスポイントランク79位でシードを喪失していた。

 36歳は「日本で皆さんにお会いできたことに感謝をしています。昨年から結果が出なくなって、かなり悩んでつらくて」と今大会を日本ツアー最終戦にした経緯を説明した。15、16年日本ツアー賞金女王のイ・ボミ(韓国)も、今年限りでの日本ツアー引退を表明しており「去年から『来年で引退する』『今年までは一緒にやろう』とか色々と話していました」と明かした。

 16年のヤマハレディースでは3日目に2打差の首位に立つも、最終日は72と伸ばせず、惜しくも日本ツアー初優勝は逃して4打差3位だった。今大会を日本の引退試合に選んだ理由を「日本で初めて出た試合もヤマハでしたし、最後もヤマハで、と。所属先もヤマハでしたし、光栄です」とほほ笑んだ。日本ラストマッチを前に「楽しくプレーするところを見て欲しい」と日本のギャラリーやファンに訴えかけた。

 ユンは韓国ツアーにも今年1試合出て、現役引退する方針という。「ゴルフ以外のお仕事もやっていきたい」と第二の人生を思い描いている。韓国でプロゴルファーの妹、ユン・ソンアさん(23)が、今大会は初めてキャディーを務める。「姉の最後の試合ですから」と桜が満開のコースで、姉妹タッグで花道を飾る。

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