馬場咲希
女子ゴルフのオーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権は、米ジョージア州のチャンピオンズリトリートＧＣで２９日（日本時間同日夜）に開幕する。昨年の全米女子アマチュア選手権を制した馬場咲希（東京・代々木高２年）が、２０２１年大会の梶谷翼に続く日本人２人目の大会制覇に挑む。
２８日は出場全７２選手が最終調整した。馬場は入念にグリーン周りの芝質などを確認し「自分の中ではお祭り的な大会。女子でオーガスタで試合をするのはこの試合しかないので。予選を通過して、オーガスタでラウンドしたいのが一番なんですけど、全力でしっかり楽しみたい」と笑顔で語った。今大会のキャディーは、男子の松山英樹のバッグを長年担いだ進藤大典氏が務める。「何よりもオーガスタを知っているのが大きい」と全幅の信頼を寄せている。
２１年４月のマスターズで、松山が日本男子初のメジャー制覇の偉業を成し遂げた。「松山英樹プロが優勝した試合をずっと（テレビで）見ていたので、その印象が強いです。日本人として本当にかっこいいと思いました」と馬場は振り返る。その松山に続きたいか、との報道陣からの問いに「そうですね」と力強くうなずいた。
オーガスタナショナルＧＣは１９３２年の開場以降、会員を男性に限定していたが、批判を受けて２０１２年に女性会員が誕生。女子ゴルフの発展などを目指し、オーガスタナショナル女子アマチュア選手権が２０１９年に創設された。世界各国からアマチュア７２選手が参加。今大会は、日本勢は米国以外では最多の１０選手が出場する。２９、３０日の３６ホールで３０位までが、４月１日に男子のマスターズの舞台となるオーガスタ・ナショナルＧＣで行われる決勝ラウンドへと進む。