宇喜多飛翔、史上初のプロデビュー戦Vへ首位発進 戦国武将・秀家の末裔…かも「覚えてもらいやすい」


18番、ラインを読む宇喜多。7アンダーで首位(カメラ・谷口 健二)

18番、ラインを読む宇喜多。7アンダーで首位(カメラ・谷口 健二)

◆男子プロゴルフツアー 関西オープン第1日(13日、大阪・泉ケ丘CC=7051ヤード、パー71)

 プロ転向後ツアー初出場の宇喜多飛翔(つばさ、21)=大阪学院大4年=が8バーディー、1ボギーの64で回り、7アンダーで首位発進を決めた。プロデビュー戦優勝なら、1999年の日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足後、松山英樹(31)=LEXUS=の2戦目を超える日本人最速記録となる。ツアー通算18勝の石川遼(31)=カシオ=は、2アンダーの69で連続60台ラウンド(R)のツアー最多記録に王手をかけた。

 最終9番。3メートルのバーディーパットを沈め、大学生プロの宇喜多が首位に並んだ。「パットが本当に良かった。(グリーンに)乗ったら、ほぼ入るかなという感じ」。先週の下部ツアーでパットに苦しみ、パターをツノ型から操作性の高いL字に変更。これが功を奏し、プロデビュー戦初日を8バーディーで飾った。

 昨年4月のこの大会は7位でベストアマ。同8月に日本学生選手権を制し「1年でも早くプロになった方が自分の成長につながる」と、男子ツアーの最終予選会を経て、12月にプロ転向を宣言。また、戦国大名で、備前岡山城主だった宇喜多秀家の末裔(まつえい)の可能性があり「途中までは調べた。そう言った方が、覚えてもらいやすい」と笑う。

 そんな大学4年生に、日本人初の快挙がかかる。プロデビュー戦Vとなれば、99年の日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足後初で、松山の2戦目(13年つるやオープン)の日本人最速記録を更新する。「今のところトップタイなので優勝を…。意識しすぎてもダメだと思うので、自分のゴルフを徹底したい」。21歳の若武者が新たな歴史を紡ぐ。(瀬川 楓花)

 ◆宇喜多 飛翔(うきた・つばさ)2001年5月16日、岡山県生まれ。21歳。10歳からゴルフを始める。アマチュア時代は関西高3年時にトヨタジュニアW杯で2位。昨年の日本学生選手権で優勝。ツアーには8試合に出場し、うち5試合で予選通過。最高成績は22年関西オープンの7位。同年12月にプロに転向。憧れはタイガー・ウッズ(米国)。177センチ、83キロ。

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