木戸愛「いい報告をしたいな」 佐伯三貴コーチと父・修氏へ恩返しの復活Vを


15番でティーショト後に笑顔を見せる木戸愛(カメラ・安藤 篤志)

15番でティーショト後に笑顔を見せる木戸愛(カメラ・安藤 篤志)

◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第2日(29日、千葉・浜野GC=6656ヤード、パー72)

 6位で出た木戸愛(フリー)が4バーディー、ボギーなしの68で回り、通算7アンダーで、首位に2打差の3位に浮上した。2012年サマンサタバサレディース以来となる10年282ぶりの復活優勝へ、逆転を狙う。

 18番パー5。70ヤードの第3打を58度のウェッジで1メートルにつけて、バーディーで締めた。「ノーボギーは本当にうれしい。ショットが安定してキャッチできていて、パッティングも自信を持って打てている」と会心のラウンドを振り返った。今シーズンは8試合中3試合で30代が優勝と、ベテランが躍動している33歳の木戸にもチャンスが巡ってきた。「先輩たちが頑張っている姿が本当にかっこいいので、私も頑張る」と大いに刺激を受けている。

 2020年9月にツアー7勝の佐伯三貴に弟子入りしてから3年がたった。「三貴さんと取り組んできたことが形になってきた」と口にした。予選会に失敗し、主催者推薦に頼る今季は、4戦中3戦で予選落ちが続いていたが今大会は一変。強風のなか、ボギーは36ホールで1つだけと安定したプレーが光る。

 6位で終えた第1ラウンド後にラインで連絡を取り合った。「いいフィーリングなので、このまま明日も頑張ってきます」とメッセージを送ると、「落ち着いてやっておいで」と返事が来た。

 1988年のツアー制施行後、歴代3番目のブランクVがかかる。「優勝したいという思いが強いが、まずは明日も目の前の一打に集中して頑張りたい」と気持ちを整えた。元プロレスラーの父・修さんは「自分の目標に集中して、やるだけやりなさい」と日々励ましてくれる。「いい報告をしたいな」と木戸。復活優勝を、家族とコーチに贈る。

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