朝霧高原で開催の女子ゴルフは霧の影響で27ホール勝負で決定 セカンドカットも実施


濃霧でサスペンデッドとなり引き揚げる選手、関係者ら(カメラ・今西 淳)

濃霧でサスペンデッドとなり引き揚げる選手、関係者ら(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー リシャール・ミル ヨネックスレディス 第1日(3日、静岡・朝霧ジャンボリーGC=6687ヤード、パー72)

 悪天候のため、第1日(2日)の競技は中止。3日順延された第1ラウンドはコースコンディション不良のため、4時間30分も遅れ、第1組(1番スタート)は正午にようやくティーオフ。10番からスタートする最終組のティーオフは午後2時55分。日没順延が確実な状況で始まった大会は、さらにピンチに。午後5時19分に濃霧のため、中断した。地元の静岡・富士宮市のホームページには「5月から8月にかけて朝夕霧の発生が多く、名前の由来となってます」と記されており、その通りにコースは夕霧に包まれた。ホールアウトできた選手は3人だけ大会進行が大きく乱れた。

 競技成立のため、最終日(4日)はセカンドカットを実施した上で、同一の9ホールだけでプレー。27ホールの短縮決戦で行われることが発表された。

 セカンドカットとは、競技成立のために決勝ラウンドの人数を減らすこと。セカンドカットされた後、決勝ラウンドでプレーできる人数は状況次第で決まり、最少人数は30位タイまでとされている。本来、決勝進出できる順位でセカンドカットされた選手は、その時点の順位のポイントと賞金を獲得する。

 競技成立のためには、少なくとも18ホールと同一の9ホールを加えた27ホールが必要。27ホールを消化できない場合、競技不成立となる。

 最終日(4日)は午前6時30分から第1ラウンド未消化分が再開予定。晴れ予報だが、朝霧ジャンボリーGCの近隣ホテルのスタッフによると「雨の翌日の朝は地名の通り霧が出ることが多いです」と話す。残り1日で、まだ、第1ラウンドの大部分が終了していない状況で競技成立のピンチとなっている。

 今大会は例年、新潟・ヨネックスCCで行われているが、今年は提携コースの朝霧ジャンボリーGCでの特別開催となった。

 16ホールを消化した阿部未悠(ミネベアミツミ)が7アンダーで暫定首位。ツアー史上3人目の3週連続優勝を狙う山下美夢有(加賀電子)は9ホールを終え、1アンダーで暫定34位としている。

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