◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 最終日(25日、千葉・カメリアヒルズCC=6650ヤード、パー72)
岩井明愛(あきえ、20)=ホンダ=は、通算13アンダーで並んだ韓国の申ジエ(35)=スリーボンド=にプレーオフ(PO)1ホール目で敗れ、4月以来の通算2勝目はならず涙した。この日は首位で出て5バーディー、2ボギーの69。15、16番で痛恨の連続ボギーとし、元世界ランク1位の壁に阻まれた。4位から逆転優勝の申は国内通算30勝目(日本ツアー会員としては28勝目)。
岩井明は18番パー5で行われたPOで、ラフからの第3打でグリーンをオーバーさせると、続く第4打もカップに入れることができず、敗れた。V逸に「悔しい。その一言に尽きる。途中でミスもあったので、練習しかない」と声を絞り出した。
首位で出て、勢いあるプレーで11番までに4バーディー。1組前の申が1差に迫っていた15番で3パット、16番もボギーで一時は2位に後退した。17番のショットを1メートルに運ぶバーディーで再びトップに並んだが、18番で突き放せなかった。
試合後は申と抱き合い、祝福した。「最近、いろいろ悩みを聞いてもらって、頼れる先輩なので」と話すと、自然と涙があふれた。7月11日時点の世界ランク50位以内(現状60位)で得られるエビアン選手権(同27日開幕、フランス)の出場圏内入りは持ち越し。リードしていた中、悔しい敗戦だが、次週の国内ツアー、2週後の全米女子オープンへ切り替えるしかない。(岩原 正幸)