諸見里しのぶさん、極限の緊張と重圧がかかるメジャー最終日最終組の畑岡奈紗 感覚が微妙に変化したのか


◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦 全米女子オープン 最終日(9日、ペブルビーチGL=6509ヤード、パー72)

 1打差の首位で出た畑岡奈紗(24)=アビームコンサルティング=は1バーディー、5ボギーの76と伸ばせず、通算3アンダーの4位に終わった。9番まで首位に並び、メジャー初制覇に迫ったが後半耐えられず。畑岡はプレーオフで敗れた「2年前より悔しい」と振り返った。

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 畑岡選手が一番悔しい最終日だったと思います。極限の緊張と重圧のかかるメジャー最終日最終組。1打差首位で出て1番は5メートル、2番も4メートルのバーディーパットがほんの少し打ち切れずに右へ外れた。8番はスーパーショットでピン右上1・5メートルのチャンスにつけましたが決め切れず。勝負の流れに乗っていけない一日になってしまいました。

 強い海風に、不規則な転がりを生むポアナ芝のグリーン。パットの感覚は体の変化で毎日微妙に変わります。詳細は本人にしかわかりませんが、昨日よりもアドレス時の肩の位置が高く見えて重圧なのかな、と感じました。前半で1つでも決まってくれたら、勝負は違っていたかもしれません。メジャーを勝つには技術だけでなく、流れを引き寄せる力も重要だと思いました。

 毎年、コースの変わる世界最高峰のメジャーに6度出場して優勝争いを2度演じて3度のトップ10入りは立派な成績です。悔しさと自信を糧に、残り2戦のメジャーでの優勝を期待します。(女子プロゴルファー)

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